こやまの航空宇宙博物館雑記帳
・ 徒 然 ノ ー ト ・

この掲示板には、かかみがはら航空宇宙科学博物館ボランティア活動以外の

○ 航空関連や博物館関連の雑多な情報・話題
○ 「こやま」の独り言(博物館への意見・想い等)

等々を不定期に掲示します。(ようするに「なんでもあり」の掲示板です(^o^; )

 「各務原市と航空産業遺産」講演会
2009/11/09
先週11月5日(木)、休暇をとり講演会「各務原市と航空産業遺産について」を
聴講してきました。

講師の西和夫教授(神奈川大学)は建築学がご専門とのことで、各務原市とは
村国座の修復とそれに伴う街並みや景観づくりに関わっているという縁で
今回の講演会になったとのこと。

当初、「航空産業遺産」という題目から飛行機の話があるのかと期待して
いましたが、そっちの方は専門外ということもあってか、飛行機のお話は
全くありませんでした(^_^;

講演ですが、各務原市ならではの航空産業に関係する近代建造物として
川崎重工岐阜工場内や市内に残る戦前からの建物や社宅群を取り上げ、
川崎重工(当時は川崎造船所飛行機部ですね)が各務原の街づくりに
どのように関わり、どういった影響を与えていったのか、
また現存する歴史的建築物をどのようにして今後の街づくりに取り込み、
次の世代に伝えていくか・・・といった内容でした。

川崎造船所飛行機部がそれまでの本拠地であった兵庫県神戸市から各務原に
本格的に進出したのは昭和12年のことですが、これは飛行機工場を従業員
約1,200人もろともそっくり移転するという大プロジェクトでありました。
当時、いわば都会でとても暮らし易かった神戸から一転、ド田舎(^_^;の
各務原に従業員を家族ぐるみで引越しさせるにあたり、不平不満なく
不自由のない様にするというのが川崎の方針だったそうです。
そのため、新たに建設する社宅郡にはガス水道を引込み、岐阜の人より
高級な生活が出来るように整備し、購買所や病院も立派なものを作り、
更にクラブハウスや運動場など福利厚生施設を揃えたのだそうです。
航空機産業が、各務原の街づくりを行っていったといっても過言ではないと
いうわけですね。

こういったことが昭和初期に行われたというのは、全国的に見ても非常に
珍しいことだそうで、しかもそれらの建物や街並みの一部が現在も
残っているというのは、ほとんど例が無いそうです。

ひょっとして凄いことじゃないですかコレ!

今まであまり気に留めていなかったことに気付かされた講演会でありました。

ちなみに、今のところ調査できているのは川崎重工関連のもののみで
岐阜基地内に残っている歴史的な格納庫や建物は未調査とのことでした。
(こっちの建築学的な評価を密かに期待してたのですが〜)

今後に期待したいですね。


 成田で展示機の航空機用救命無線機が作動
2009/10/12
成田の航空科学博物館で屋外展示機ムーニーM20の航空機用救命無線機(ELT)が作動してしまい、
救難信号が発信されて騒ぎになるという「動態保存の落とし穴」ともいえるトラブルがあったそうです。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091010dde041040005000c.html

当該展示機は月に一度、電源を繋いでエンジンを作動させるなどしているとのことですが、この際に無線機のバッテリーが充電されてしまったことが、今回のトラブルの原因のようです。

# 新聞記事によると上記のような推測がされていますが、
# よく考えてみたらELTの電源って機体電源とは別系統になっているのでは?
# 当該機のELTは機体電源から充電されるタイプだったのでしょか?
# うーん、よくわからん・・・ (2009/10/13追記)

産業遺産としては、航空機をできるだけ稼動当時の状態を保ったまま保存展示するのが望ましいことですし、
航空技術の啓蒙の一環として、展示機のエンジンや装備品を動かして見せたりすることも大切なことだと思います。

しかし、その一方で動態保存をするということは、この事件ような問題が起こることもあり得るのだということを十分に心得て、その対策を講じておかなければならないということを思い知らされます。

かかみがはら航空宇宙科学博物館の全ての展示機は、機能品が作動しないように機体のバッテリーは取り外してあり、サーキットブレーカーも全てOFFにしてありますが、
来館者へのサービスのつもりで例えば電動のフラップを上げ下げして見せてあげようとか、不用意に外部電源を接続してブレーカーをONにしてしまったら、成田と同じようなトラブルが発生する可能性は十分ありえます。

本事件を決して他人事だとは思わずに、類似事故の防止に役立てていきたいと思います。

ちなみに、自衛隊からの貸与展示機は、万一機能品が作動してしまうことがないよう、貸し出される前に自衛隊側でちゃんと対策がなされるという話を聞いています。


 KV-107IIヘリコプター最後の年
2009/09/17
今日、航空自衛隊に配備された最後のKV-107II(航空自衛隊の表記はV-107A)
ヘリコプターである#74-4844号機が岐阜基地に飛来しました。


【これは2000年の岐阜基地航空祭のときの4844号機】

今年の11月の用途廃止の前に、生まれ故郷の各務原を訪れたという具合です。

奇しくも、今年はメーカーの川崎重工がKV-107IIヘリコプターの事業を
始めてから、ちょうど50年目にあたります。

川崎航空機工業(現・川崎重工)が米国バートル社のモデル107が
日本の防衛庁及び民間機市場で広い用途があると予想して、その製造に関し
ボーイング・バートル社と技術提携を結んだのが1959年11月のことでした。

160機製造され、半世紀近くも日本の空を飛んだKV-107IIヘリコプターの
飛翔する姿を見るのもこれで終わりかと思うと、寂しい限りです。
ホームベースの浜松基地へ向けて飛び去る機影を見送りながら、
思わず目が潤んでしまいました(;_;)


 昭和30年代の川崎航空機紹介映画
2009/07/31
博物館で嘱託職員をされていた青木さんから教えてもらったのですが、
インターネット上の映像配信サイト「NPO法人 科学映像館」に
昭和33年の川崎航空機工業(株)の会社紹介映画が公開されています。

明石工場でのベル47G2ヘリコプターの製造風景やジェットエンジンのオーバーホール、
岐阜工場でのT-33Aの量産風景、P2V-7対潜哨戒機がでてきます。
カラー映像であり、しかもかなりのハイクオリティで驚かされます。
これはスゴイですよ。
下記URLになります。 ぜひご覧ください。

http://www.kagakueizo.org/2009/04/post-247.html


 お勧めの本「コルセアKD431 文化財としての航空機修復」
2009/05/16
標記の本ですが、徒然ノート2007年12月21日の書き込みで触れた
「Corsair KD431 THE TIME CAPSULE FIGHTER」の和訳本が
出版されました。

・デイヴィッド・モリス 著、苅田 重賀 訳
 監修:東京文化財研究所、日本航空協会
・出版社:オフィスHANS
・ISBN978-4-901794-05-3
・定価 \3,200

著者のデイヴィッド・モリス氏はイギリス海軍航空博物館の学芸員で、
同博物館でのF4Uコルセア艦上戦闘機の修復作業を担当された人物。
本書はそのコルセア艦上戦闘機・シリアルNo.KD431の修復過程を
纏めたものです。

航空機の復元・修復事例は数あれど、その機体(コルセアKD431)の
現役当時の状態の再現を最大の目標として行われた調査と作業は
『文化遺産としての航空機修復とはこうあるべき』という
指針になると思います。

お値段は張りますが、航空機の復元・修復に興味のある方は
「買うべし!」です。 ホント、この本はスゴイよ。

・・・まさか訳本出るとは思わなかったから
洋書を買っちゃっていたんだけどな〜・・・ (^_^;;


【左が原書、右が新たに出版された和訳版】


 2008年 岐阜基地航空祭情報
2008/11/03
博物館のお隣、航空自衛隊岐阜基地の今年度の航空祭について
岐阜基地のホームページ↓で発表されていました。
http://www.mod.go.jp/asdf/gifu/index.html

航空祭についてはこちら↓ 11月30日(日)開催です。
http://www.mod.go.jp/asdf/gifu/event.html


【去年の岐阜基地航空祭での基地開庁50周年記念大編隊】


 T-3初等練習機 #547号機 一般公開
2008/10/01
ブログでちょくちょく取り上げていました、航空自衛隊の初等練習機
T−3 #547号機が9月30日に収蔵庫から館内実機展示場に搬入され、
今日10月1日から一般に公開されました。

私は仕事があったので搬入作業には立会えませんでしたが、
当日作業に立ち会われたボランティアの松尾さんが写真を送ってくれました。
(松尾さん、ありがとうございます)


【T−3の館内搬入作業中の様子】
(博物館支援ボランティア・松尾さん撮影 2008/9/30)


【UF-XS実験飛行艇の左舷側に展示されたT−3】
(博物館支援ボランティア・松尾さん撮影 2008/9/30)

今日の岐阜新聞にも載りました↓
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20081001/200810010854_5991.shtml


 『STOL実験機「飛鳥」関係者が綴る20年目の思い』
2008/07/25
かかみがはら航空宇宙科学博物館のシンボル的展示機である
低騒音短距離離着陸実験機「飛鳥」。

その開発/飛行実験に携わった関係者の方々が綴った文集
『STOL実験機「飛鳥」関係者が綴る20年目の思い』を
編集者の許可を得まして当Webに置かせていただきます。

# 本来なら、博物館の公式Webに掲示して欲しいですが

飛鳥プロジェクトとは何だったのか? 何を遺したのか?
「飛鳥」を知る上でこれ以上のものはないと思います。ぜひご覧ください。

PDFファイルで、容量は約17MByteあります。
こちら↓からダウンロードしてください。
http://homepage1.nifty.com/koyama_s/KASM_volunteer/reference/askaSTD.pdf


 「航空機の保存と活用 」研究会
2007/12/21
1月25日(金)に東京・上野の東京文化財研究所にて、
近代の文化遺産の保存修復に関する研究会「航空機の保存と活用」が
開催されるそうです。

詳細は↓こちらのページをご覧ください。
http://www.tobunken.go.jp/~shufuku/jpn/new/kindai080125.html

講演者のデビッド・モリス氏はイギリスの博物館学芸員で、F4Uコルセア艦上戦闘機の修復をされた方です。
こちらの著書↓
http://www.amazon.co.jp/Corsair-KD431-Time-Capsule-Fighter/dp/075094305X/ref=cm_taf_title_featured?ie=UTF8&tag=tellafriend-20

私も聴講に行きたいですが、この日は仕事が・・・(泣)


 飛行機模型の展示会で触発されて
2007/09/29
8月に催された地元模型クラブ「岐阜コックピット」さんの飛行機模型展示会に触発され、私も久々に作ってみました、F-104Jを!
もちろん、博物館の展示機である36-8515号機で。


【ハセガワ 1/72 F-104Jです】


【岐阜基地・航空実験団所属 36-8515号機で仕上げました】


【これは実機の36-8515号機(1998年6月撮影)】
↑現在の展示位置はこの写真とは異なっています


前ページTOPページ次ページHOMEページ
- Topics Board -
Skin by Web Studio Ciel