ちょいヤン坊や
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本屋で、麻里は「俺タチ、ちょっとだけワルでイイ男だろ?」といった感じの、要は自分はカッコイイと思いこんでいる2人組の若者を見かけた。 2人と目が合ってしまった麻里は、チカンの目を思い出して少し嫌な気持ちになったが、彼らは「俺タチ、イケメンだろ?」という様なモデル目線(?)で麻里を見たらしい。 まあ、そんなのは無視して麻里は新刊コーナーに行ったのだが、奴等も一緒についてきた。 そして麻里に聞いて欲しいのかどうなのかはわからないが、結構でっかい声で会話をし始めた。 「オレ、"NANA"全巻持ってるさ」 「オレは"NANA"の映画観に行った」 麻里は心の中で「ダセッ」と思ったらしい。 いくら矢沢あいのNANAが人気あっても、オタクでもない若い男がりぼんマスコットコミックスを買うのはどうかと思ったからだ。 (それを少女漫画コーナーで自慢するのもどうかと思う) 彼らは一体何の目的があったのか、そのままフラフラとお店を後にしたらしい。 麻里はその後、CDコーナーに寄ったが、目的のものはもちろんなかった。 牧野由依のCD。 坂本真綾から牧野由依に心変わりしたようだ。 彼女はアクエリオンのエンディング、オグナマグニを歌っているお嬢さんだ。 後から調べてわかったのだが、ツバサクロニクルのサクラちゃんの声を担当しているらしい。声優だったのか。 お昼休み、平井堅のCDを買ったとか、中島美嘉のCDは誰か買わないのかとか女子社員で会話をしていたのに、麻里が買おうとしているのは声優のCD。 誰にも貸せない貸したらいけ〜ない〜♪ そんな替え歌が麻里の頭の中に流れた。合掌。
...No.2 |
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