| 5 困っています「勒・刺」 |
さて、玄玄碁経の序に出てくる囲碁三十二字について解釈に異論のある文字も あるようで、どなたか詳しい方がいらっしゃるか、詳しい方をご存じであれば、 ぜひご紹介願います。 引用は主に平凡社東洋文庫の玄玄碁経からです。 困っているのは次の3文字です。 撲:打ち欠き(呉清源編:官子譜の凡例)・打って返し(三堀将)の2説がある ようです。呉清源先生編の玄玄碁経の本文および図から「ホウリコミ」と受けっ ていますが、自信がありません。放り込んで欠け目にするのが「打ち欠き」、取 らせて駄目詰まりにして取り返すのが「打って返し」なら、「ホウリコミ」は両 方の共通要素になっていると思います。 撲の例:呉清源先生の図 ABCDEFGHJ 1・−−−−−−−・ 2|+++++++| 3|+●+++・+| 4|++●++++| 5|○○●・+++| 6○●●○++++| 7|●○○++・+| 8●◇●+++++| 9●−●−−−−−・ 本文:「投」(とうずる)である。我が石を相手の穴中に投じて、味方の急を救 うのを「撲」(ぼく)という。相手を促(つま)らせる手段である。 さて問題は次の二文字です。 勒の例:呉清源先生の図 ABCDEFGHJKLMN 1・−−−−−−−−−−−・ 2|+++++++●○○+| 3|+++++++●++●| 4|++・+++++◆○●| 5|++++++●●○+●| 6|+++++++○○++| 7|+++++・+++●+| 8|++++++++○●+| 9|+++++++++++| 10|++・+++++・++| 11|+++++++++++| 12|+++++++++++| 13・−−−−−−−−−−−・ これがどうも次の本文とシックリ来ません。 おなじフクレる形での当て込みでも、切断ではなく眼取りに適用されるように読 めます。 本文:勒「束」(つかねる)である。眼で無いようにするのを「勒」(ろく)とい う。 「剳」(トウ:呉清源先生編の玄玄碁経では偏が「たけかんむり」。「コウに当 てる」と解釈)、 「刺」(さす)の義とすこし異なるだけである。 「剳」の例:呉清源先生の図 ABCDEFGHJ 1・−−−−−−−・ 2|+++++++| 3|+・+++・+| 4|+++++++| 5|+○◆・+++| 6|○+○●+++| 7|+○●++・+| 8|+++++++| 9・−−−−−−−・ 本文:「札」(さす)である。双方の虎口(いわゆるラッパの形)が相対してい るようなとき、夾んでこれを札し、またとりかえせるようにするのである。 これは「コウに当て(眼を取る)」で理解。 「刺」の例:呉清源先生の図 1・−−−−−−−・ 2|+++++++| 3|+・+++●+| 4|+++++++| 5|+++・○+●| 6|+++++◆+| 7|+・++○・+| 8|+++++++| 9・−−−−−−−・ 「眼を取る」としては理解できますが、次の解説との整合していないように感じ ます。 本文:「刺」(さす)である。石を連ねてまっすぐ入るのを「刺」(し)とい う。戈戟(ほこ)でものを傷つけるのに似ている。これもやはり、相手の眼を完 全なものでなくする手である。
[Arkitekturo/ツリー構成]
| [5] 困っています「勒・刺」 2001/9/30(dimancho)06:46 森 均 (2714) |
※ [Alklakitan punkton/クリックポイント] signifas originalan punkuton tie, kie vi eklegis liston kaj kie vi povas reveni/とは一覧上から読み始めた地点を指し、ツリー上の記事を巡回しても、その位置に戻ることができます.