馬人はギリシャ神話ではケンタウロス族と呼ばれています。山の中の洞穴に住んで、ひどく乱暴なものもありましたが、その多くは善良で人間と親しくまじわっていました。その中でもいて座となっているケイローンは、音楽の神アポローンと月の神アルテミスから音楽・医術・予言・狩りなどを授けられて、ぺーリオン山の洞穴の中に住んで、ギリシャの若者たちを、教育していたと言われます。たとえば力士ヘルクレースには武術を、神医になったアスクレピウスには医術を、カストールには馬術を教えたと言うことです。 中でも有名なのはアルゴー船遠征隊を率いて、金毛の羊皮を取り返しにいった、ヤーソンを育てたという話です。ケイローンはヘルクレースが馬人と戦った時に、誤ってヒドラ(水蛇)の毒を塗った矢で、刺されました。大神ゼウスがそれを惜しんで天にあげ、いて座になったのだと、伝えられています。
索引【い】 分類[夏の星座] 登録日-2001/10/21 03:22
ある時のこと、神々たちがナイル川のほとりに一同に集まって宴会を開いていました。名のある神も名のない神たちもともに集まって、ニンフたちとともに楽しいひとときを過ごしていたのです。ところがそんな時、宴会の騒ぎを聞きつけて、怪物テフォンが現れました。テフォンといえばかつて大神ゼウスの率いるオリュンポスの神々と戦った、ティタン神族の生き残りで、恐ろしい力を持った怪物だったのです。この突然の乱入者に、神々は驚いて散り散りになって逃げまどいました。美の女神アフロディテーとその息子エロースは、ナイル川へと飛び込みました。しかしテフォンから素早く逃げ切るためには魚に姿を変えるしか、方法がありませんでした。そこでお互いにはぐれてしまうことがないように、紐でつないだのです。この姿が天に昇って、うお座になったのだと言うことです。
索引【う】 分類[秋の星座] 登録日-2001/10/20 01:51
大神ゼウスは、野原で花を摘んでいたフェニキアの美しい王女エウローペに一目惚れしてしまいました。春のある日、エウローペは侍女たちと野原に出かけました。その様子を見ていたゼウスは純白のおうしに変身して、エウローペに近づきました。 はじめは驚いたエウローペでしたが、穏やかな物腰と優しい眼差しに、すっかり心を許してしまいました。そして、美しい牡牛に興味を覚えたエウローペは、そっと乗ってみました。 侍女達は心配しましたが、牡牛はエウローペを乗せたまま野原の中を、ゆっくりと歩いて行きました。そして、海辺まで来たところで急に走り出し、海の中へ入って行きました。 エウローペは降りる事もできず、悲鳴を上げながらもしがみついていましたが、「あなたは、いったい誰なの?」と牡牛に問いかけました。すると牡牛は澄んだ声で答えました。「私は神々の王ゼウスだ。心配する事はない。愛ゆえにおまえを迎えに来たのだ。」ゼウスはクレタ島にエウローペをつれて行き、そして結婚しました。ゼウスは新しい土地に新妻の名前を付けてエウローペ(ヨーロッパと呼びました。そして、自分が変身した牡牛の姿をおうし座として、夜空に上げたという事です。
索引【お】 分類[冬の星座] 登録日-2001/08/19 19:15
大地の恵みをもたらす農耕の女神デメテルには一人娘ペルセポネーがいました。ところが、ある日突然、ペルセポネーは暗黒の冥界にさらわれてしまいました。なんとか地上に戻ることができたペルセポネーでしたが、1年のうちの4か月は冥界の女神として暮らさなければなりませんでした。その間、デメテルは悲しみにくれるため、草木は枯れ、大地には冬が訪れるのです。おとめ座はこの悲劇の女神ペルセポネーのすがたで、春の夜空に見られます。その手に持つ麦の穂先には美しい純白の1等星スピカが輝いています。
索引【お】 分類[春の星座] 登録日-2001/10/20 03:24
金毛の羊(神話) アタマス王の后ネフェレーは、残してきた二人の子供、兄フリクソスと妹ヘレーが、今の后イノーに命を取られようとしているのを聞いて、大神に助けを祈りました。 するとゼウスが、毛が金色に輝く、羽の生えた羊を送ってよこしたので、ネフェレーはそれに子供たちを乗せて、黒海の岸コルキスへのがらせました。羊は空高く飛んでいきましたが、あまりにも高かったので、妹のヘレーは目がくらんでしまい、ヨーロッパとアジアの境にある海峡に落ちて、溺れてしまいました。これがヘレスポント(ヘレーの海)の名の起こりだと言われています。こうしてフリクソスは、ひとりなおも羊にまたがってコルキスまでたどり着き、国王アイエテースから、親切に迎えられたので、おひつじを大神に生け贄として感謝を捧げた後、その金毛の皮を、王に贈りました。 王はそれを、軍神アレースを祭る大木にかけて、昼も夜も眠らないと言う、恐ろしい火竜に守らせました。後にヤーソンが、同じペーリアスの命令で、この金毛の羊を取り戻すためギリシャから50人の勇士を率いて、コルキスに向かったのが、アルゴー船遠征隊でした。そしてヤーソンは、魔女メーデアの助けで羊皮を手に入れ、無事に国へ帰って、それをペーリアスに渡して、約束を果たしました。おひつじ座は、この金毛の皮が後に空にかけられて、星になったものだと伝えられています。この物語は、なかば神話になっていますが、おそらくは、ギリシアで国宝になっていたものが、よその国にわたり、それを奪い返した史実に基づくものだと思われます。
索引【お】 分類[秋の星座] 登録日-2001/11/03 01:31
レルネーの沼には、お化けがにと、その友達の9本の首を持っている、怪物ヒュドラ(うみへび座)が住んでいました。勇者ヘラクレスの冒険物語の、2番目の相手になるのが、このヒュドラです。 かには最初のうちは、ヘラクレスとヒュドラの戦いをじっと見ていました。ところが次第に友達のヒュドラの形勢が不利になってきたので、思わず飛び出して、大きなはさみでヘラクレスの足を挟みました。ところがヘラクレスは、いとも簡単に振り払い、逆に大きな足で踏みつぶしてしまいました。 その、一部始終を見ていた女神ヘラは、友達思いのかにを哀れに思って、天に上げて星にしました。
索引【か】 分類[冬の星座] 登録日-2001/08/19 04:33
ポセイドンの息子オリオンは、巨人のように背が高く、また美男子で腕の良い狩人でした。ある時仲間達と酒を飲んで酔っぱらい、みんなに煽てられて上機嫌になったオリオンは、つい「天下に自分ほどの腕の良い猟師は居ない。たとえ逃げ足の速い鹿だって、自分に掛かれば、亀も同然だし、熊やライオンだって、赤ん坊のようなものだ。」と自慢げに話しました。それを聞かされた神々達は、余りにの思い上がりの激しいオリオンに怒りました。特に大地の女神の怒りは激しく、「毎日獲物が捕れるのは、私が与えてやっているからだ。それなのに、なんという思い上がりなんだろう。」とかんかんになりました。怒りの修まらない大地の神は、一匹のサソリを呼んで、「オリオンを刺し殺しておしまい」と命令しました。サソリは密かにオリオンに忍び寄ると、その猛毒の針を突き刺したのです。さすがのオリオンもサソリの毒にはかないません。ばったりと倒れると、息絶えてしまいました。 この手柄で、サソリは星座となり天に上げられました。オリオン座も星座になりましたが、今でもさそり座が東の空から昇ると、オリオン座は逃げ去るように、西の空に沈むのです。
索引【さ】 分類[夏の星座] 登録日-2001/08/19 04:33