大神ゼウスは、野原で花を摘んでいたフェニキアの美しい王女エウローペに一目惚れしてしまいました。春のある日、エウローペは侍女たちと野原に出かけました。その様子を見ていたゼウスは純白のおうしに変身して、エウローペに近づきました。 はじめは驚いたエウローペでしたが、穏やかな物腰と優しい眼差しに、すっかり心を許してしまいました。そして、美しい牡牛に興味を覚えたエウローペは、そっと乗ってみました。 侍女達は心配しましたが、牡牛はエウローペを乗せたまま野原の中を、ゆっくりと歩いて行きました。そして、海辺まで来たところで急に走り出し、海の中へ入って行きました。 エウローペは降りる事もできず、悲鳴を上げながらもしがみついていましたが、「あなたは、いったい誰なの?」と牡牛に問いかけました。すると牡牛は澄んだ声で答えました。「私は神々の王ゼウスだ。心配する事はない。愛ゆえにおまえを迎えに来たのだ。」ゼウスはクレタ島にエウローペをつれて行き、そして結婚しました。ゼウスは新しい土地に新妻の名前を付けてエウローペ(ヨーロッパと呼びました。そして、自分が変身した牡牛の姿をおうし座として、夜空に上げたという事です。
索引【お】 分類[冬の星座] 登録日-2001/08/19 19:15