ポセイドンの息子オリオンは、巨人のように背が高く、また美男子で腕の良い狩人でした。ある時仲間達と酒を飲んで酔っぱらい、みんなに煽てられて上機嫌になったオリオンは、つい「天下に自分ほどの腕の良い猟師は居ない。たとえ逃げ足の速い鹿だって、自分に掛かれば、亀も同然だし、熊やライオンだって、赤ん坊のようなものだ。」と自慢げに話しました。それを聞かされた神々達は、余りにの思い上がりの激しいオリオンに怒りました。特に大地の女神の怒りは激しく、「毎日獲物が捕れるのは、私が与えてやっているからだ。それなのに、なんという思い上がりなんだろう。」とかんかんになりました。怒りの修まらない大地の神は、一匹のサソリを呼んで、「オリオンを刺し殺しておしまい」と命令しました。サソリは密かにオリオンに忍び寄ると、その猛毒の針を突き刺したのです。さすがのオリオンもサソリの毒にはかないません。ばったりと倒れると、息絶えてしまいました。 この手柄で、サソリは星座となり天に上げられました。オリオン座も星座になりましたが、今でもさそり座が東の空から昇ると、オリオン座は逃げ去るように、西の空に沈むのです。
索引【さ】 分類[夏の星座] 登録日-2001/08/19 04:33