[Home] [掲示板の使い方] [ワード検索] [過去ログ] [管理用] [きままにし〜]
おなまえ
Eメール
題  名  
コメント広告はやめてね"Do not write anything for commercial,please"
URL
削除キー (記事削除時に使用。英数字で8文字以内)


悪戯対策のためコメント入力中のどこかでばっかも〜んまたはおおばっかも〜んあるいはおまじないキーを押さないと投稿できなくなりました。

[3273] 田舎暮らしは楽しかばい・091123 投稿者:oomaguro 202.219.16.58 投稿日:2009/11/23(Mon) 21:36 
 この日は各地でいろんな祭りや行事が行われている忙しい日。八代では妙見祭り。玉名では大俵転がし。どちらも大層な人出が予想されるから最初から行く気はない。ラヂオをつけると「鎌田實・いのちの対話」という公開番組が八代市鏡町で行われている。その番組のゲストに画家の葉祥明が居た。南阿蘇にはたしか彼の作品を展示する美術館があったはず。車は自然に阿蘇へ向かう。

 朝から久しぶりの快晴。体がうずうずするのは仕方がない。もともときょうは図書の返却期限日。県立図書館まではどうしても走らねばならぬ日だった。甲佐町まで下ると多くの自転車を目にする。甲佐町をスタートとするサイクリングイベントが行われているという。コースは霊台橋折り返しと内大臣橋折り返しの二コース。どちらもおっちゃんが何度も走ったコース。程よい上り下りがあってファミリー向けのいいコースだと思う。

俵山の風車 平地もすっかり秋の気配。健軍神社に立寄ると折から七五三の晴着を身につけた子供連れが多い。ところでイチョウは例外としても木々の紅葉はいまひとつ鮮やかさに欠ける気がする。夏場の陽射しが強かった去年の紅葉が見事だったのに比べると今年はぱっとしない。確かに今夏は陽射しがあまりなかった。四季の移り変わりにメリハリがあってこそはじめて鮮やかな色も作られるのだろう。

 車は西原村から俵山をめざす。いつもは新しくできた俵山トンネルを渋々潜るのだけどもきょうは昔の峠越えの旧道を辿る。旧道とはいっても登山客や観光客が相当数上ってくる往来の頻繁な道で荒れてもいない。峠には駐車場があって展望台まで少しの距離を歩く。風があって体感温度はかなり低い。展望台からの遠望はすばらしいのひとこと。遠く祖母山や久住の山並みがくっきりと浮かぶ。背後には風切り音を出しながら回る風力発電用の風車が大きい。

 峠を下るとちょうど昼時。きょうの昼食はかねてから訪れたかった高森町の色見地区をめざす。田舎不動産の熊本さんの物件で見たことのある牛小屋が新しく田舎レストランに生まれ変わっていることを聞き及んで出てきたものだ。

旧上色見小学校 この物件は根子岳の直下にあって古い母屋と大きな牛小屋が特徴でおっちゃんは一目で気に入った。この日記でも紹介したことを覚えている。もう少し早くこの物件に出会えたならば砥用ではなく色見に住んでいたことだろう。変な例えだが思いが叶わなかった恋人と会いに行くような気分かもしれない。

 迷いながら辿りついたのは「たにやま」という田舎レストラン。物件の写真で見ていた母屋の外観はほとんど変わっていなかったが古くて大きな牛小屋はきれいに改装されていた。停まっている車が少なかったのであまり客は居ないのではないかと思ったのだがこれはとんだ思い違い。店内はほとんど満席状態。しかも料理がまだテーブルに乗っていなかった。これは時間がかかりそうだと隣りの小学校を先に回ることにした。

 かつての上色見(かみしきみ)小学校。説明文を読むと昭和26年に建てられた校舎である。なんとおっちゃんと同じ歳だ。根子岳を背景に東西に長い平屋建。窓などはアルミサッシに替えられているが雰囲気は昔学んだ校舎の雰囲気がしっかり残る。内部はNPOが運営しているフォークスクール。いろんな工芸品を展示したり学べる場所。ちょっとした喫茶店もある。

 一通り学校の内部を見学したあと再び農家レストランへ戻る。連れ合いは朝飯を食っていないのでエネルギーが切れかけているとぼやく。しかし三十分ほど経過しているのに中の様子はあまり変わっていない。食事を済ませている人があまり居ないのである。何か様子が変なので聞いてみるときょうは今年の最終営業日。予約の人だけしか対応していないのだという。これは残念。来年の春まで閉めてしまうらしいが何かもったいないなあ・・・。


[3272] 田舎暮らしは楽しかばい・091122 投稿者:oomaguro 220.146.87.39 投稿日:2009/11/22(Sun) 21:12 
 コッコ達に餌をやったあと畑を見て回る。表の畑ではスナップエンドウの芽が勢揃い。早生タマネギの苗はあと少し。ホウキグサの穂が赤くなって一週間。今年は間引きをサボって背丈の小さいものばかり。枯れ始めた株から種を取って下の畑の端っこに蒔いておく。来年は今よりずっと日当たりのいいところで芽を出してもらって大きく育って欲しいと願う。

 下の畑ではダイコン、ジャガイモ、ニンニク、ナタネ、タカナ、ラッキョウ、ショウガが育っている。といってもショウガは掘り上げをサボっているだけなんだが・・・。ジャガイモはこの寒さからしてそろそろ葉っぱが枯れる頃だと思うのだがまだ葉が青々として元気がいい。春ジャガイモのストックがなくなって来たので明日あたり試し掘りでもやってみるか。

 タカナがずらりと芽を出している。でも思ったよりも大きくなるのが遅い気がする。まあ最近ちょっとせっかちになって麦やナタネの芽が出るのをじっと待つような気持ちの余裕がなくなってやきもきする場面が多い。言葉で表すのは難しいが何か妙な精神状態だなあ。あせってもしょうがないのだけども・・・。

 大きなザルを傍に置いてタカナの間引きを始める。密集して生えている芽を五センチから十センチ間隔になるように摘み取っていく第一段階の間引き。これがなかなか骨が折れる。三十分ばかり腰を屈めて精を出したが全体の二割も終わらぬあたりで雨が落ち始めた。腰も痛いし、がんばって続けてもきょう中に終わりそうもないので間引き作業はあっさり切り上げる。

 摘んだ菜はもったいないので漬物にするのだが、まだまだ小さい葉っぱなので一部はもう少し大きくして食べてやろうという姑息な考えが浮かぶ。ちょうどタマネギの苗を掘り上げた跡地が空いているのでそこに間引きしたタカナを移植することにしよう。たった十五株ほどだが大きく育てて食べるほうがいいに決まっている。よし、今年は空いた場所にはとにかくタカナを移植しまくってみようか。

 移植が終わったところで雨脚が強まってきた。摘み菜を塩でもんでアクを出し小さな土鍋の中に漬け込む。わずかな量だけども明日の朝あたりが食べごろ。これは楽しみだ。

キャビネットの補修 この間から修理を始めたナショナル製の小さな2バンドラヂオは電気系の修理が完了。特段壊れている部品はなかったが出力管のグリッドにつながっているカップリングコンデンサだけは交換しておいた。ボリウムのガリはかなりひどいが実用には差し支えなかろう。

 大変なのは割れたキャビネットの修復だった。底のプラスチック製の脚が付いていた部分にはぽっかり穴が空いていた。脚をくっつけるにしてもまずは穴塞ぎから始めなければならない。ここは穴の形を紙に写しとってこの形に圧縮ダンボールを仕上げることからスタート。少しずつ周囲を削ってピッタリはまるようになるまで仕上げるのはいささか根気が要る。

 脚は桜の木を削った。これを接着剤で固定し隙間をパテで埋める。最後は塗装。普通は他の部分との色合わせが難しいのでキャビネット全体を再塗装するのが一番なのだが、補修箇所が底の部分なので適当に色を混ぜて似た色を作って塗ってみた。エメラルドグリーンと灰色の塗料を混ぜて塗ったのが左下の完成写真。昭和三十年代のラヂオがまた一つ蘇った。


[3271] 田舎暮らしは楽しかばい・091121 投稿者:oomaguro 202.219.163.167 投稿日:2009/11/21(Sat) 21:29 
 先日借りた四冊の本を返す期限が近づいたので朝の一時間を使って読書。雨仕舞いの本で日本の伝統的な茅葺きの屋根がいかなる原理で防水効果を持つのかが説明されていた。一見すると茅の屋根は隙間だらけ。雨は難なく中へ入っていきそうだが、重なり合う茅の一本一本が雨のしずくを屋根から遠ざけるように誘導するので雨水が中に入り込まないのだという。

 ところが茅が古くなると形が崩れ欠片が隙間に詰まりそれを伝わって水が中に入り込むようになる。なんだかびっしり詰めこんだ方が防水効果があるように錯覚するけれども隙間が命というのも意外性があって面白い。屋根全体の傾きは急だが茅の傾きはそれよりも緩く拭いてあるという構造が水をうまく誘導するという原理、ほんとに昔の人はよく考えているものだ。

今年の春のシジュウカラの巣 目が疲れたところで畑を見回る。ちょっと心配なのは一週間前に蒔いた麦の芽が出ないこと。麦というのはこんなにも芽が出難いものなのか知識がないので見当がつかない。まさか通販で仕入れた種が不良品だったとは思いたくないがちょっとばかり不安が募るおっちゃんである。

 さて、きょうは我家の庭に来る鳥たちのためにひと働きしよう。まずは柿の木に吊るしている巣箱の掃除だ。去年から取り付けているこの巣箱は毎年シジュウカラが使ってくれている。一昨年はここでカラ子と十兵衛というカップルが愛の巣をこさえてくれた。今年も巣箱に入ったカップルが居たのだが、卵を生み始める頃に一匹のシマヘビが巣箱に入り込む大騒動。この事件を境にシジュウカラは巣を棄ててしまった。

 その巣を取り出してみる。感じからするとまだ巣は完全にできあがっていなかった時期だったのではなかろうか。巣の材料はミズゴケが土台となる。その上に細かい毛を置いていくのだがこれはシュロの繊維とか犬の毛が使われる。去年の巣よりも白い犬の毛が少ないのは我家の飼い犬が居なくなったからだろう。このように巣の中身を分析するとちょっとしたムラの歴史が刻まれていることがわかるものだ。

餌台を設置 巣箱の中をきれいに掃除し再度柿の木に取り付ける。来年こそはこの巣箱から雛の巣立ちが見られることを祈りつつ・・・。

 もうひとつ、野鳥のための設備を考えた。それは餌の少ない冬場に小鳥たちを呼び寄せる餌台の設置だ。シジュウカラがよく庭に姿を見せるのは春から秋まで。寒い時はめったに庭に来ることはない。姿をあらわすとすればヤマガラやエナガという鳥たちと混じって混群という形で移動しているときだ。

 そういう鳥たちを呼び集めるのがこの餌台。餌として置いているのはヒマワリの種である。ただヒマワリの種が風で飛ばされたり雨に濡れたりしないように一工夫。ペットボトルの先っぽ付近にヒマワリの種がこぼれ落ちずにしかし嘴で引っ張り出せるくらいの穴をあける。これを板の上に吊るすのだ。

 吊るしてから半日、ずっと家の中から見ていたけれどもきょうは一羽も姿を見ず。まあここにこんなご馳走があると気づくまでには二日か三日はかかるかもしれないなあ・・・。


[3270] 田舎暮らしは楽しかばい・091120 投稿者:oomaguro 202.219.163.218 投稿日:2009/11/20(Fri) 21:43 
 ここのところ移ろいやすい天気が続く。なんとなくきょうから天気は下り坂。予定では早生タマネギの植え付けでもやろうかと考えていたのだが苗の育ち具合がいまひとつ。あと一週間ほど待ってやったほうが失敗は少ないかもしれない。先週植え付けた晩生タマネギのほうは雨のおかげでしっかり根付いているようだしあわてることはあるまい。

干し柿がいい色になってきた 11月の初めに吊るした柿がいい色になってきた。このところの冷えこみがきりっと引き締めているのだろう。きのう試しに連れ合いと一個ずつ食べてみたのだが見事に甘くなっていた。まだ中身はじゅくじゅくでわずかにエチレンの匂いが残っているから吊るし柿としては中途半端なのだが食べようと思えば十分食べられる段階になった。

 柿を吊るすのはおっちゃんちが一番早かったのだが個数はわずか。県道下の二軒も例年柿を吊るしているのだが一週間ほど前にたぶん二百から三百も軒下に下げられた。ただ軒がちょっと浅いので雨が降るとビニールをかけたり中に取り込んだりと忙しい。ここ数日の変わり易い天気には泣かされているようだ。

 そう言えば吊るし柿を大量に作っている産地がこの近くにあることに今年初めて気づいた。そこは宇城市豊野町。小川町から県道を通って帰る途中に見た光景はビニールハウスの中にずらり並んだ柿の列。何百という次元ではなく何千、何万という規模である。周囲の山裾はすべて柿畑。しかも渋柿ばかりなのだ。この道はもう何回も通ったはずなのだが、この吊るし柿づくりの風景をしかと見たのは今年が初めて。いままでなんとなくぼんやりと眺めていたのだなあ・・・。

 さて急いでやる農作業はないのでここらで玄関前の梅の木を片付けることにしよう。もう三週間ほど前から転がっている丸太が八本。隣りのじっさまが薪にしてもいいとくれた剪定木である。ずっと雨ざらしだったのでしっかり水を吸っているこの丸太、もう少し上天気が続いて少し表面が乾いたところで処理しようと思っていたのだがもうそんな天気の連続は期待できそうもなく半分濡れたままだが薪にしてしまうことにした。

 丸太八本分の薪割りというのはけっこうきつい仕事だ。とくにひねくれものの梅の木となると素直に割れるものは少なく一日ではとても無理だと思いつつ始めたのである。まあきょう半分片付けてあとは明日に回そうかという気分だった。しかし思ったほどにはてこずる丸太がなく二時過ぎには全部の丸太が片付いてしまった。

 これは丸太の中にけっこう菌糸が繁殖して柔らかくなっていたのが要因。切られてから長いこと野ざらしになっているとこうなる。薪にする作業は楽だが薪としては二流品だ。乾燥させるとすかすかに軽くなって燃え尽きるのが早いのである。

 できあがった薪を小屋の中へ仕舞うといよいよ薪の置き場所がなくなってきた。寒くなるとほとんど毎日のように薪割りをするのが日課だったのだが今年の冬はあまりがんばらなくてもいいかもしれない。野良仕事と冬場の薪割りはおっちゃんにとって唯一の運動みたいなもの。薪割りに代わる体力づくりにつながる仕事を考えなくちゃいけないかもしれないねえ・・・。


[3269] 田舎暮らしは楽しかばい・091119 投稿者:oomaguro 202.219.166.151 投稿日:2009/11/19(Thu) 21:52 
 午前中は厚い雲が空を覆って肌寒い。一昨日の雨は我家の背後にある雁俣山では雪になりきのうまで真っ白な頂きを見せていた。ゆえに山から吹き降ろす風がこの地を凍えさせている。予報では昼から晴れ気温も若干上がるようである。まあまあの天気になりそうなので計画していた遠出の支度をする。

 きょうの行き先は遠い。目的地は鹿児島県大口。昨年までは大口市だったのだがいまは伊佐市と名前を変えている。この町へ行くのは観光目的ではない。一人の女性の過去とのつながりを見つけるためである。なにやらミステリーっぽいが話はこうだ。

大口の武家屋敷跡だろう 大口の町に関心を持つのは連れ合いの母親。現在八十歳である。つい先週、福岡から美里町の老人介護施設へ転居してきたばかり。夫を亡くしてから福岡の家で一人で暮らしてきたのだが近頃軽い脳梗塞の症状や記憶障害などが認められるようになって連れ合いの目の届く距離に移ってきたものだ。

 大口は彼女が幼い頃に別れた母親が生前住んでいたところだと言う。親戚縁者の存在や墓の場所の手掛かりがまったくないなかでどうしても大口という町を一度この目で見たいという願望があったようだ。しかも元気なうちに・・・。

 大口は鹿児島県北部の内陸に位置する町。久七峠を隔てて人吉市と県境を接する。砥用のほぼ真南に位置する町なので東陽村から大通峠を経て五木村に抜け人吉市からは久七トンネルを抜ける山越えのルートが分かりやすい。9時過ぎに砥用を出発して11時過ぎには人吉に到着。丸一そばで昼食を摂って12時過ぎに大口の市街に到着した。意外に近かったというのが実感である。

 母親の手掛かりは昔住んでいた本籍地の住所のみ。大口の地理にまったく不案内なのでまっすぐ市役所を探して担当部課で尋ねることにしたのだが、驚くべきことにメモしてきた住所は市役所のごく近隣の所番地ではないかということが判明した。

おーい中村くん食堂 ただし大昔の番地が示す場所まではすぐには分からない。市役所に車を停めて周辺を歩く。大きな通りだが各家の雰囲気からすると藩政時代には立派な武家屋敷が並んだ区画だったと思われる。古い石垣の残る区割り、門構え・・・。知覧や出水の武家屋敷群ほど多くは残ってはいないがここも相当の規模だったようである。

 市役所の裏手には大口小学校。校門まで行くとそこには大口城址と御仮屋跡の二つの標識が立っていた。なるほど、出水と同じように藩主の宿泊場所だった御仮屋の跡地が小学校の敷地として使われていたのだった。

 小学校が近いということもあって武家屋敷風の萱葺きの邸宅前には不粋と思われる交通標識が立っている。景観を考えるならばもう少し立てる位置を考えるべきじゃないのかねえ、といらん世話を焼く。一方で、おーい中村くん食堂という面白い名前の看板があったりしてもう少しゆっくり歩いてみたい街という気がしたものである。

 大口の街並みを見て連れ合いの母親がどのような思いを抱いたかは知る術はない。だが気がかりだった一件が一つ解決してほっとしたような表情であった。樹齢百年を超えるモミの木や整然と組まれている石垣を見ながらきっとこれらを眺めたり触れたりした母親の姿を思い出していたのは確かだろう。


[3268] 田舎暮らしは楽しかばい・091118 投稿者:oomaguro 202.219.163.48 投稿日:2009/11/18(Wed) 21:58 
 朝からラヂオの発送準備。オークション第一弾で出品したST管五球スーパーが昨晩めでたく落札されてそのお嫁入りの支度である。落札金額はおっちゃんが予想したよりも上がって入手したときの金額を二千円以上も上回った。これなら手間賃は出ないが部品代はなんとか出る。

 物の発送などあまりやったことがないおっちゃんは苦労して梱包材を探し集める。プチプチシートとダンボールは農機具倉庫になぜか大量にあって困ることはないのだが、箱の中に詰める緩衝材に適当なものがなく結局新聞チラシを丸めて隙間に突っ込んだ。このチラシ、この家に前から置いてあった古い物。焚き付けにしようとカマド部屋に積んでいたものだ。とにかく使えるものはなんでもリサイクルだ。

 プチプチシートで包むときに困ったのはセロテープやガムテープが見つからなかったこと。古いガムテープはあるにはあったがなぜかまったく粘着性がなくなっていた。見ると百円ショップ・ダイソーのマークがついたガムテープ。まだこんな商品が出まわっているのだなあ・・・。

 一時間ほどかけてなんとか梱包完了。送料をできるだけ抑えるためにコンパクトに包むのはけっこう大変なのだ。縦横高さをメジャーで測って予定したサイズに納まっているかを確認して郵便局へ運ぶ。さて、きょうは車が使えたのでついでに連れ合いと遠乗りに出ることにした。

 お目当ては紅葉。このあたりで有名なのはなんといっても五家の荘。シーズンは終わりに近いがなんとか色が残っているのではないかと考えた。五家の荘へむかう道筋に旧泉村の農産物直売所があるのでそこでキノコ類が出ていないかと寄ってみる。ナメコやクリタケが欲しかったのだがまったく見当たらない。店員に聞いてみると土、日くらいしか出ない商品だという。そして五家の症の紅葉はもうちょっと厳しいというではないか。

八代・妙見神社の彫刻 そこで山深い五家の荘へ向かうことを諦め、かねてから紅葉がきれいな場所として候補に上げていた氷川町の立神峡を目指すことにする。車なら二十分ほど下れば到着する距離だ。

 そそり立つ絶壁と吊り橋とくれば紅葉の名所とかってに想像していたのが間違いだったのだろう。川の両側にはただ緑の森が広がっているだけでほとんど色がないところだった。鮮やかな色が残っていたのは吊り橋のたもとにあった豆柿の実だけ。せっかくのこの風景を活かすのならもっと色彩豊かな木々を植えるべきではなかろうかねえ・・・。

 氷川町まで下りて来たついでに八代の妙見神社まで足を伸ばす。11月23日には有名な亀蛇(がめ)が繰り出す大きな祭りがある。その日はたいそうな人出でとてもおっちゃんたちの来る気が起きない騒動なのだが、祭りの前の気配だけでも味わえるかもしれないと思ってやってきた。境内では祭りの準備のための電気工事やら小学生のスケッチ大会やらで大賑い。拝殿の前には紅白の餅。自由に持ちかえっていいとの張り紙を見て最後のひと袋をちゃっかりいただいてきたおっちゃんである。


[3267] 田舎暮らしは楽しかばい・091117 投稿者:oomaguro 218.229.100.202 投稿日:2009/11/17(Tue) 21:54 
 朝からしっかりとした雨。気温は上がらず阿蘇山頂ではきっと雪になっていることだろう。当然ながら外仕事はお休み。三十分ほど読書をやったあと、新しいラヂオの修理にとりかかる。ここのところ土間の二階に積んであるコレクションの中から二台続けて修理した。今回は三ヶ月ほど前に手に入れたラヂオのうちの一台をまな板に載せる。

今回修理するラヂオ ずいぶん傾いているがカメラが斜めになっているのではなくラヂオの脚が一本折れているからである。外観ばかりではなく内側もひどいもので、シャーシを止めているプラスチックの支えが二本折れていた。たぶん高いところから落としでもしたショックでプラスチックが何箇所も割れたり折れたりしたのだろう。

 デザインから分かるように真空管ラヂオの中では比較的後期のものである。たぶん昭和37〜38年というところだろうか。真空管などの部品の配置はかなり集積度が高く電解コンデンサの大きさもずいぶん小さくなってそろそろトランジスタに主役をゆずるころの時代のものである。

 この年代に作られたラヂオには意匠的にあまり興味が沸かずこれまで手を出していなかったのだが、似たようなラヂオが二台で千円台という安さに惹かれて手に入れたもの。最初は解体して部品取りにでもしようと思っていたのだが悲惨な状況のキャビネットを見たらムラムラと修理心が起きてしまったというわけだ。

 キャビネットの修理に取りかかったところで連れ合いが誘いにきた。ここ二週間ほど忙しかった連れ合いの体がやっと空いたので懸案の問題を片付けるべく車で出かける。我家の新車は三菱ミニカ。行く先は菊陽町の自動車工場。途中で動かなくなった軽トラックが運び込まれた所である。そこに軽トラックに積んでいた荷物を回収しにでかけるわけだ。

軽トラックの命取りとなった部品 その工場はあまり迷うことなく見つかった。静かな田舎町にある小さな自動車修理工場である。わが愛車であった軽トラックはあまり広くない敷地の奥に静かに停まって雨に濡れていた。二週間ぶりの再会である。

 座席には新聞紙の上に取り外された部品が載せられていた。一見してモーターである。そのモーターの端っこが粉々に破壊されていた。これが軽トラックの命取りになった部品である。正確な名称は知らないがエンジンを始動させる時に回すモーターである。そう、キーを始動位置に回した時にだけ回るモーターである。

 工場のおやじの話ではエンジン始動後に外れるべきモーターの連結が外れず、エンジンと共に回ったが為に破壊されたのだという。その際に散らばった部品がエンジンアッセンブリの中に入りこんだために修理に多額の経費を要するようになったのだという。

 まあこれを見てあきらめがついた。この軽トラックはおっちゃんの田舎暮らしスタート時の象徴みたいなものだった。しかしそろそろ田舎の暮らしが板についたと思った矢先におっちゃんの前から姿を消すことになってしまった。戦友が一人去ったような寂しい気分もちょっとする。でもなんとなくまたいつか会えるような気がして落ちこんではいないおっちゃんなのである。


[3266] 田舎暮らしは楽しかばい・091116 投稿者:oomaguro 218.229.100.123 投稿日:2009/11/16(Mon) 22:08 
 サツマイモを刻むことから一日が始まった。芋SHOCHUづくりの第三ステップ。すでにアルコール発酵を始めているポリタンクに蒸したサツマイモを加える工程である。今年は二キロの麹と二升の米を混ぜ合わせてスタートした。一週間前に六リットルの水を加えドライイーストを加えてきょうに至った。

 ポリタンクの中の発酵はここまで順調である。耳を澄ますとプチプチと泡が出ている音が聞こえる。この泡はアルコール発酵に伴う炭酸ガス。ゆっくりと少しずつ発生するものだから浴室に置いていても危険な量ではない。

サツマイモを蒸して潰す 我家のサツマイモは今年も豊作。料理には使いにくい小さなものから選りすぐって二キロから三キロ分を刻む。潰す手間を考えればできるだけ細かく刻んだ方が後が楽。蒸し上がりも早い。きょうも小さい方のカマドにハガマを据えて火を入れる。

 最初の二十分ほどは煙い。まだカマド本体が温まらないうちは完全燃焼になりにくいためだ。しかもカマドのメンテナンスをやっていないものだから空気の取り入れ口が塞がって火が勢いづかないのである。セメント部分のひび割れもあるし、火床のグリルもボロボロになりかけているし、そろそろ大規模に手を入れなければならないだろう。

 カマドが温まり出すと煙突から快調に煙が排出されるようになる。しばらくすると釜の中のお湯がぼこぼこと音を立て始め、間もなく重い蓋の隙間から白い蒸気が立ち上る。さかんに蒸気を噴きはじめて三十分ほどで蒸し上げ完了。

 少し温度が下がるのを待ってボウルにあけ木べらで根気よく潰す。これをポリタンクへ投入ししっかりかき混ぜるとあとは麹菌とイースト菌におまかせ。醸造の世界では人間の役割はほんの一部。主役は時間と微生物である。そんな産物に人間が税をかけるなんてそもそもおかしいのである。

オークション第二弾 さて、午後からラヂオのオークション出品第二弾の準備をする。今度はついこの間修理完了したラヂオ。オークションに出すための写真を撮り直し、コメントを書く。まあいろいろ正直に欠点ばかり書くとあまり高くはならないだろうけどこれはもともと二千円ちょっとで手に入れたラヂオ。おっちゃんが修理したラヂオがどこかで鳴ってくれると思うだけで嬉しいことではないか。

 夕方から冷たい雨が落ちてきた。気温が急速に下がる。当然このことを予測して昼間のうちに大量の薪を運びこんでいた。日が暮れると同時に盛んに薪をくべるがなかなか部屋が暖まらない。薪ストーブから放射された熱がどんどん屋外に吸い出されていく。今夜は冷えこみそうだなあ・・・。


[3265] 田舎暮らしは楽しかばい・091115 投稿者:oomaguro 202.219.16.44 投稿日:2009/11/15(Sun) 21:33 
 天気がいいのはきょう一日。明日からは再び天気の崩れがくるという。タマネギの植え付けと小麦の種蒔きを一挙に片付けるべく朝からせわしく動く。

タマネギの第一次植え付け完了 百本ほど残っていたタマネギの苗の植え付けはあっさり終わる。用意した区画を少し余して完了。タマネギのために用意した区画は三つあって、今回はその一つを使ったのみ。残るは早生の苗が百本足らずなので予定していた区画は二つも必要ない。タマネギというのはけっこう密に植え付けられるものでとんだ見込み違いである。

 まあ植える場所が足りなくなるわけではないので困ることはない。ならば余った区画をこれから蒔く小麦にあてることにしよう。小麦のために準備した区画は購入した種の量に比べれば半分ほどしかないのでこれは好都合であった。

 小麦の種蒔きは初めての経験。実は石野のムラでも昔は麦づくりが盛んでおっちゃんちの牛小屋にもその麦用の種蒔き器がまだ残っていた。これは蒔き溝に平均的に種を蒔いていけるように金属製のドラムが回転すると等間隔に開いた穴から種が出てくる仕掛けになっていた。しかしさすがに錆びていて動く気配はないし、第一それほど大規模に作付けをやらないわけだから大げさにしなくてもいいのである。

麦の種蒔き器 小麦の種蒔きにあたっておっちゃんが取得した知識は薄く蒔いた方がいいというHさんのアドバイスだけ。つまり麦は密生させると丈夫な株に育たないというのである。こういう種を筋蒔きする場合、ついつい多めに蒔いてしまいがちである。それは種の発芽率を心配するあまりの行為なのであるが、しかし実際に芽を出してみると間引くのに大変な手間がかかるのも事実なのである。

 最近この筋蒔きをやったのがナタネとタカナ。筋蒔きは溝に沿って手で掴んだ種を少しずつ落としていく方法なのだがどうしてもムラが出る。その結果はところどころに密集した部分を発生させて見苦しい結果を生むことになる。

 小麦の種はナタネの種と比べるとずいぶん大きいので指先でコントロールしやすい。とはいえ、平均的に種を落とすのは難しい。しかも筋から外れて落ちてしまう場合もあるのでスムーズにはすすまない。Y子さんが種を蒔いている様子を一度遠くから見たことがあるが流れるようにすすんでいて感心したものだ。いつかはおっちゃんもそういう域に達することができるのだろうかねえ・・・。

 さて、薄めに蒔いた結果、麦の種が三分の一ほど余った。新たに用意できる区画はもう出てきそうもない。来年用に取っておく手もあるがここはコッコに食べさせてみることにしよう。現在のコッコ達の主食は米なのだがどうも同じものばかり食べさせると飽きが来るようで少し目先を変えてみるのもいいかもしれないな。


[3264] 田舎暮らしは楽しかばい・091114 投稿者:oomaguro 218.229.100.247 投稿日:2009/11/14(Sat) 21:39 
 床の中で何度も目が覚めた。雨が落ちている気配がずっと続いていてなかなか安眠できない。きょうは水道清掃日。なんとか朝までには雨が上がってくれないものかと夢の中で祈る。その思いが通じてか明方には雨が上がった。雲の切れ間からはぼんやりと青空ものぞく。

 Hさんの到着は早かったが、こっちもそれなりに準備をしていたので遅れを取ることはなかった。浄水場へ上る農道の脇にはいまユズがたわわに実る。昔はユズゴショウを作るために五家の荘からわざわざ買い出しにきていたのだという。しかし最近はそのオーダーもなく誰も獲らない黄色い実が落ちるのを待つだけ。手入れをせずとも毎年たわわに実ってくれるユズだから山が荒廃した風景にならずに救われている気もする。

 今朝の神社の境内は先日の大風と昨日の大雨で杉の葉が一面に敷き詰められた状態。もちろん紅葉した落ち葉もたくさん散っていて竹箒で掃くのが難儀である。一時期、濡れ落ち葉という言葉が諧謔的に使われた時期があったが、殺伐とした人間関係をみているようで今思い出しても気分がいいものではない。

 浄水場の様子は前回と変わらず濁りが目立つ。きょうも清掃中に大量の泥の堆積を確認した。やはり第二水源から取水しているのが原因だろうが第一水源の水量がすぐには回復しない中では清掃を念入りにやるしかあるまい。それにしても第二水源の水質がかなり落ちているのが気にかかる。

タマネギの苗を掘り上げる 明方までの雨で畑の土が柔らかくなっているうちにタマネギの苗を掘り上げることにした。晩生の種を蒔いた畝が六十日を過ぎてほぼ移植ができるような背丈にまで成長したようである。ただ苗の育ち具合にはかなりのばらつきがあって背の高いものと低いものでは十倍くらいの差がある。

 タマネギの苗づくりは今回がはじめてだが意外に根っこが地中深く潜っていることが分かった。この根を無傷で掘り上げるのはなかなか大変で最初は途中でかなり切れてしまった。それでも最後の方では少しコツが分かってきたような感じがする。来年はもうちょっとうまくやれるだろう。

 掘り上げた苗をバケツの中に入れて裏の畑に運ぶと、とくに糸も張らず地面に線を引くこともなく勘だけを頼りに等間隔に植えていく。とくに難しくはないのだが中腰でやる作業なのでときどきは腰を伸ばさないと固まってしまいそう。農業は地面が相手だけにこういうふうに屈んでやる仕事がなんと多いことか・・・。ばっさま達の腰が曲がっているのも分からんでもない。

 半分ほどを植えたところで腰の痛みは限界に近くなる。そして早くも日が暮れはじめ、あろうことかブヨが顔の周りにまとわり付きはじめた。十一月の半ばまでブヨに悩まされるとは思わなかったがそろそろ切り上げ時だろう。残る苗は百本程度。あす一日は天気に恵まれるというからなんとか仕上げることができるだろう。余裕があれば麦蒔きまでやれるかも・・・。


[3263] 田舎暮らしは楽しかばい・091113 投稿者:oomaguro 202.219.163.128 投稿日:2009/11/13(Fri) 21:27 
 午前中までは見ることができた陽射しも午後になると急に陰って夕方には雨をもたらす。天気がよかったのも一日だけだったか・・・。

 きのうから天気の崩れが伝えられていたので朝は八時過ぎから早々とハンマーを振るう。なんとしてもきょう中にはコンクリートのハツリを終わらせてしまおうと意気込んで取りかかったのだった。ハンマーがタガネを叩く金属音が村中に響き渡る。こういうときに県道下のじっさまが散歩を兼ねてよく現れるのだが、そういえばここ一週間くらいは姿を見ない。少し体調が悪いのかも知れぬなあ・・・。

 代わりに現れたのは下隣のIさん。この間、ハツリ作業を始めたときにも来て眺めていたので、まだ懲りずにやっているのかと見に来たようだ。農作業があまりないこの時期はIさんも暇をつぶすのに苦労しているのかもしれない。おっちゃんの作業がなかなかすすまぬのを見て「家にある大ハンマーで叩くとよか」と言ってくれる。

 たしかに大ハンマーを振るえば早いかもしれないが、あと少しばかりになって言ってもらっても有難味がない。がんばれば昼までにはコンクリートを砕いてしまえるくらいの進捗状況なのである。こういうタイミングのずれはIさんの持ち味。些細なことは気にしない性格だ。

タカナの葉っぱらしくなってきた 午後は県道下のばっさまがあらわれる。裏山にシイタケを見に行ったようだがぜんぜん出ていなかったらしい。それもそのはずでシイタケの原木は四年ほど前に置いたやつだからそろそろ寿命なのだろう。代わりに柿の実をしっかり抱えていたが甘柿ももう柔らかくなってそろそろ終わりに近づいたようである。

 柿といえば最初に試験的に作った干し柿にカビが生えてしまった。晩秋とは思えぬ気温の上昇にかねてから心配していたのだがついにというかやはりと言おうか・・・。十一月に入ってから吊るした方にはまだカビの兆候はないので早く寒くなってくれるのを祈るばかり。

 寒くなって元気になるのがタカナ。ようやく赤い筋がはっきりと見えてきた葉が実に美味しそうに見えるではないか。もう少し大きくなったら間引くタイミング。そうすると間引き菜の漬物が楽しみになってくる。ご飯と漬物、これがおっちゃんの朝飯の定番で美味い漬物さえあれば一日元気に動けるような気がするんだよね。

 さて、ふた月近く巣篭り状態だったコッコの真弓ちゃんがようやく目覚めたようだ。きょうは五匹揃って止まり木に乗っている姿が久しぶりに見られた。しかし真弓ちゃんの体はすっかりスマートになってメスの雛よりも一回り小さくなってしまい、とても雛たちを突つきまわしていたバイタリティは感じられない。逆にオスのヨー君に突つきまわされないかとびくびくして別鶏のよう。しばらく四羽で行動していた家族が真弓ちゃんを加えてどんな行動パターンをとるか興味があるところである。


[3262] 田舎暮らしは楽しかばい・091112 投稿者:oomaguro 202.219.164.18 投稿日:2009/11/12(Thu) 21:46 
 誰かが家の外で呼んでいるような気がして目が覚めた。布団から起きて寝ぼけ眼で縁側まで出ていくと軽トラックが庭から下りていくところだった。あのトラック、Hさんのものだったような気がするが、水道の調子でもおかしいのか・・・。念のため蛇口を捻ったがいつもと変わらず美味い水だった。ふと気づくときょうはリサイクルゴミの収集日。たぶんHさんはゴミを出したついでに我家へ寄って次の清掃日の日程変更を伝えたかったのかもしれないと推理した。

 さて我家のゴミはどうするか。あるにはあるがごくわずか。徒歩でも持っていけないことはないが面倒くささも感じる。まあいいか、来月にまとめて持っていこう。最近はお宝捜しもあまりいいものは出ないからねえ・・・。そうこうしているうちにHさんから電話があって、やはり次の清掃を一日早めようとの提案だった。

 電話がかかるかもしれぬと思って外に出ずにいたがこれで解放された気分。野良着に着替えて久しぶりに畑に入る。きょうはニンニク畑の草を取っておこう。ニンニクを植え付けてからほぼひと月。芽が出揃ったところで周囲にびっしり伸びた草を抜く。

ニンニクの芽が出揃った ひと月も放って置いた畑は雑草で埋め尽くされていた。もう少し早めに草を抜いた方が楽ではあるのだがそうすると草の間に隠れたニンニクの芽を間違って抜いてしまう怖れもあってニンニクの芽が伸びるまでじっと待っていたのである。一時間ほどかけてきれいにしたら百本以上の芽が見事に並んだ。

 ニンニクの芽のほうが草丈よりも高いので芽を欠いてしまうという失敗はなかったがここまで草がはびこると抜くのは大変。一般的には草を抑えるためにビニルマルチを施すことが多い。しかしおっちゃんはこのビニルマルチが大嫌い。便利なものではあるけれど石油の恩恵に他ならず、とても環境に優しい農業とは言えないんじゃないかねえ・・・。

 久しぶりの好天に恵まれてムラでも外仕事を始めているところが多い。県道を挟んだ向かい側はY子さんちの畑。きょうは珍しく夫婦でダイズの刈り取り作業をやっていた。Y子さんが草刈機で倒したダイズの株をS男さんが積み上げていく。すっかり枯れていい色になっているダイズがうらやましい。

 実はおっちゃんちのダイズはまだ葉が緑っぽくしっかり付いたままなのである。たしか種を蒔いたのはY子さんちよりも早かったし実を付けたのはほぼ同じ頃だと記憶していたのだが、いったいどこで置いていかれたのだろう。日当り不足、肥料不足が成長を遅くさせたのかもしれないが、やはり何十年も作っているプロと初心者じゃ出来が違うもんだねえ。

 バケツに六杯分もあった草はコッコの小屋に投げ入れる。このところ外に出されていないコッコたちは久々に草にありついて大喜び。やはりたまには緑色の草を食べたいらしい。ナタネの芽がもう少し大きくなったら出してもいいのであと一週間ばかりは我慢だろうね。


[3261] 田舎暮らしは楽しかばい・091111 投稿者:oomaguro 220.145.53.59 投稿日:2009/11/11(Wed) 21:50 
 床の中でもそれと分かる大雨の気配。明方近くには雷鳴と雷光。トイレに起きたついでに軒下に置いていた炭団が気になって雨が降りこまない場所へ移動する。明るくなった七時過ぎまで雨の勢いは変わらなかった。昼過ぎに庭に出していたバケツを見ると百ミリ以上は軽く降ったと思われる水が溜まっていた。久しぶりによく降ったものだ。

 雨が上がったところでざっと畑を見まわる。タマネギの苗が少し大きくなっていて期待が膨らむ。しかしまだ大きさがまばらで市販のタマネギ苗のようには揃っていない。少し遅れて植え付けたジャガイモが気持ちいいほど元気がいい。これは収穫が楽しみだ。ナタネとタカナもすっかり芽が出揃ってきれいな筋目が浮き出ている。タカナがだんだんタカナらしい色に染まっていくのがほ微笑ましい。

読書の秋 きのうから雨模様の天気ゆえ暇をみて読書に励んでいる。目が疲れるので長くは読めないのでせいぜい一回三十分が限度。二冊の本を同時並行的に読みすすめている。

 一冊は「野山の名人秘伝帳」。自然と共に生きてきた先人たちの生きる知識を学ぶ本である。たとえばイタヤカエデからメープルシロップを採取するノウハウだとか、松葉と砂糖水から天然のサイダーを作る方法だとか、とにかく一度はやってみたいと思う大人の遊びがたくさん紹介してある。お金を出せばなんでも買える時代だけども知的欲求を満たすようなものまでは売ってはいない。少しばかり身の危険も感じながら野山を駆け巡って未知のものと出会う楽しみ。そんな誘惑がいっぱい詰まっている本だ。

 もう一冊は「雨仕舞のしくみ」。古い家をお守するおっちゃんとしては雨と家の関係はとても興味あるところ。この間も屋根の一部が腐ったところを補修したがこれも雨漏れが原因で起きたもの。タイトルからは難しい建築関係の解説本のように思われるが意外に素人にも分かりやすく書いてある。雨の多い日本の伝統建築に生かされている雨仕舞の方法も先人の智恵として引き継がれてきたもの。これはすぐにでも役立ちそうな本である。

 さて、竜王戦の二日目。封じ手からやっと未知の領域に入る。八二手もすすんだきのうの指手から一転、きょうは一手に一時間以上の長考もあらわれる。終局までの手数はわずか二十手ほどだった。前半十手くらいまでは先手の評判がよかったがある手を境に後手の勝勢が明らかになる。解説陣の誰もが予想しなかった手が指されて一気に終局へ向かった。こういう急転直下の将棋も珍しい。

オークションに出したラヂオ おっちゃんが趣味で修理してきたラヂオをオークションに順次出していくことにした。お金のためというよりも実際のところ並べておく場所が次第に無くなってきたというのが真相だ。自分で修理したものを手放すのは惜しい気がするが、一方でほとんど使い物にならなかったボロボロのラヂオを修復して世に出していくのも意義あることかもしれないと考えた。

 第一弾はこれ。もう三年以上も前に修理した一台である。出すに当たっては念のため電源を入れて動作テストをしてみた。三年間火を入れていなかったラヂオだが状態はなかなかいい。当時の修理日記を読み返すと電解コンデンサの交換にずいぶん苦労したことを思い出した。

 三千円ちょっとで落札して手に入れたラヂオなので部品代を上乗せしたくらいの金額で売れれば御の字なのだが、まあしっかり退屈しのぎをさせてもらったのだから元が取れれば文句は言えないねえ・・・。


[3260] 田舎暮らしは楽しかばい・091110 投稿者:oomaguro 202.219.159.120 投稿日:2009/11/10(Tue) 21:47 
 我家にはいつになく嗅覚が刺激される気が満ちている。土間には柿酢の熟成に伴う酢の香り。浴室からは麹の匂い。嫌いな人も居るかもしれないが醸造に伴う匂いには体を丈夫にしてくれる元があるのではないかという気がする。匂いの元は空中に漂う分子に他ならずこれが脳を刺激していい効果を生むのだろう。

 雨が降り始めたのは十時頃。最初は小雨だったが次第に雨音をたててずっと降り続いている。この雨は明日の午前中まで続くらしいから、きのう気力を奮って自転車で走ったのは正解だったようだ。天気の読み、といってもおっちゃんが予報したわけではないが、思ったような展開になると悪い気分はしない。

 この天気では家の中で過ごすしかない。修理中のラヂオの仕上げも残っているのだが午前中はラヂオ工房が暗いので午後からやることにして午前中はテレビと読書で時間を潰す。

 午前中にテレビを見るのは囲碁か将棋の中継がある時だけ。きょうは将棋竜王戦第三局の一日目だ。普通タイトル戦の一日目の開始から一時間というのは手がすすんでも十数手くらいなのである。ところがこの対戦は四十手くらいがすらすらと指されてしまった。解説陣も驚く早さ。夕方六時までにはなんと八十手を超えた。将棋の手数はだいたい百手前後で終わることが多いから一日目でこんな手数になるのは前代未聞なのである。

 ここまでの局面には前例があってプロが見れば途中からはほぼ必然の手順らしい。従来の検討では先手がいいという結論が出ていたようだが後手がこの先にこれまでにない手を用意していて勝算があるのではないかという雰囲気が伝えられる。さてどんな手が飛び出すか興味はあるものの持ち時間の長いタイトル戦で八十手以上も前例のある将棋に付き合うのはちょっともったいない気がするねえ・・・。

ボタン選局式ラヂオの修理完了 午後からラヂオの組立てにかかる。ボロボロに近かったキャビネットは分解できるところは分解して手を入れた。スピーカーを覆うサランネットは汚れていたので洗浄したところ繊維が弱っていてあっけなく破れてしまった。仕方なく新しい布を上から貼り直す。

 木製のケースは剥げかかった化粧ベニヤを全部取ってしまい塗装をやり直す。色を合わせるために他の部分も一旦全部塗装を剥ぐことにしたのだがこれがなかなか大変な作業。傷んでいる部分はわずかで大半はしっかりした塗膜が残っていた。ゼネラルのラヂオを修復したのは今回が初めてだが木工部門は塗装に関してはけっこういい仕事をしていたようである。

 10月22日の日記に修理開始時のラヂオの画像を紹介している。ずいぶん長いこと修理していたように感じたのだがまだ20日ほどだった。懸念していた選局ボタンの接触不良も使っているうちに症状が改善されてほとんど気にならなくなった。ボタンで選局できるから使い勝手は一番いい。音も素直で、これ一台あればもうあまり何台も並べておく必要はないかもしれない。そろそろ修理したラヂオを売りに出すことも考えよう。思わぬ車の買い替えで家計は大ピンチだからなあ・・・。


[3259] 田舎暮らしは楽しかばい・091109 投稿者:oomaguro 220.146.87.247 投稿日:2009/11/09(Mon) 21:58 
 床の中で微かな雨音を聞いた。天気は下り坂。しかし朝のラヂオではきょういっぱい降水確率三十パーセント前後で推移するという。そして明日からは本格的な雨となり太平洋側では大雨も予想されるとか。

 いま借りている本の返却期限が今度の水曜日。移動手段が自転車に限られる今週は天気予報を前提にして行動予定を立てる必要がある。明日から本格的な雨となればきょう中に返さなければならないわけだ。電話で延長する手続きもできるのだが、これは横着者の入口。体力があるうちは体を動かそうと気力を奮う。天気がもっているうちに早いところ出かけるとしよう。

二股橋のイチョウ きょうは国道218号線の旧道を通って熊本方面へ下る。佐俣の湯の先から右折して旧道を辿ると津留川と釈迦院川の合流点に達する。ここに古い石橋が二つ架かっている。二つの川を跨ぐこの橋の名は二股橋。その橋の袂に大きなイチョウがあるのにきょう初めて気づいた。この辺りではもっとも早い黄葉だろう。他より一足早く黄金色の葉が散り始めていた。

 御船町の市街地を抜け田園地帯を抜けるのがいつものコース。ここの作物は稲、ダイズ、タバコなどの大規模農地が広がっている。このようなスケールの農地は山の中の美里町ではほとんど見られない。ただ変に思われるかもしれないが山間地の百姓は小規模だけども稲の味には自信をもっているので平野部の農民を哀れんでいるところがある。水の質がまったく違うので山で獲れた米の方が絶対に美味しいのだという。確かにそうかもしれない。

 走っていて気づくのはまだ稲刈が終わっていない田んぼの多いこと。こんなことは山間部ではない。中にはまったく穂が上がっていない田んぼもかなり見うけられる。そんな田んぼの隅っこには必ず小さな札があるのが見える。おっちゃんちの周辺でも見かけるこの札は休耕田であることを示す札だ。荒地ではなく一見ちゃんとした田んぼなので休耕田とは気がつかなかったのだが意外に多いのである。しかし穂があがらない稲をわざわざ植えるなんて、もったいないことを・・・。

江津湖にはびこるウォーターレタス 熊本市内の憩いの場、江津湖。湖面に浮かぶたくさんの水鳥は冬の到来を思わせる。しかし水鳥がいかにも窮屈な感じに見えるのはこの緑色の絨毯ゆえ。遠くから見るとホテイアオイの群落のように見えるが正体はボタンウキクサ(英名:ウォーターレタス)とか。繁殖力が強く特定外来生物に指定されている。

 名前からすると食べられそうなイメージだが、苦味があってとても食えないのだとか。湖面に浮かぶボートも進めないくらいに密集しているのでその駆除がいまかなりの人手を使って行われている。船でかき集め陸揚げし積み上げておくと腐ったら大変なのでどこかに運ぶのだろうか。まったく苦労ばかりで実のない仕事ばかりが増える世の中になったものである。

 昼飯を外で摂って帰りついたのがちょうど二時。疲れてはいるがこれから一仕事。ポリタンクの中は麹の繁殖がうまくすすんでいい匂いが充満。これに水を加える。ポリタンクを含めた重量は7キロ。水を加えた後の重量が13〜14キロになるように体重計に載せたまま水を入れる。よくかき混ぜながらドライイーストを投入。これでアルコール発酵が始まるはず。一気に重くなったポリタンク。何百億もの菌がいまも働いていると思うとちょっぴり申し訳ない気もするねえ・・・。


以下のフォームから自分の投稿記事を削除できます
■記事No ■削除キー


- Light Board -