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[きままにし〜]
| [3121] 田舎暮らしは楽しかばい・090703 投稿者:oomaguro 202.219.167.131 投稿日:2009/07/03(Fri) 21:36 |
草との格闘二日目はトマトとラッキョウの畝回り。ひときわ背の高いツユクサが繁って手強いところ。このツユクサ引っ張ると根元近くで切れてしまい根っ子だけ残すというしたたかな奴。まるでトカゲのような雑草である。これと一時間相手をさせてもらい汗まみれの泥まみれとなった。きのう畝を覆っていた草を取り除いたエダマメを点検する。もう収穫できるほどに太ったサヤもいくつもあるがきょうのところは勘弁してやろう。もっとかっと日が照った時にビールを呑みたくなったら手ごろなところを摘んで食べてやろうと思っている。このエダマメの旬は二週間ほど。もし獲れたてのゆがきたてを食べたいと思う方は七月中旬までに来られるとよかろう。
きのうに続いて果樹園の下草にも鍬を入れる。ここは実は除草というよりも虫の収穫のためである。栄養分が多いのか他の畑に比べると圧倒的にコガネムシの幼虫が多いのだ。一時間ほど鍬を使って表面の土を剥ぎ50匹近くの虫を捕えた。これを運動場の地面にばら蒔くと一斉にコッコ達が群がるがヒヨコ達はぜいぜい五匹ずつ。メスの真弓ちゃんが二十匹強。オスのヨー君が十匹という配分だろうか。
お気づきのように最近オスにも名前が付いた。いつもコッコヨーと鳴くのでヨー君となった。まあ生殖行為以外に普段はあまり存在感のないオスだったのでずっとお前というような感じでしか呼んでいなかったのだが子供達にも名前をつけたいと思うようになったときに一人だけ名無しのお前じゃ可哀想かろうと連れ合いが命名したものである。
子供達の名前だがいまのところマル子だけが決まっている。おっちゃんはどれがマル子なのか見分けがつかないが連れ合いにはちゃんと分かっていたらしい。しかし最近体型がスマートになってマル子という名前が似合わなくなったようで正式な命名はまだ終わっていない。第一オスかメスかがはっきりするのはあと二ヶ月ほど経ってから。まあ名前をつけるのはそれからでも遅くない。
午前中は赤ジソを追加して漬け込んだ。今年の梅干は数が少ないので赤ジソくらいは多めに漬けこもうと思ってのことだ。畑にはまだまだシソは腐るほどある。漬け込んだものを乾燥させて擂り潰しふりかけにするものいいだろう。また暇を見て追加していくことにしよう。
久しぶりに矢部のおちかラーメンで昼飯をとった後、おっちゃんは修理中のラヂオに向かう。電源トランスの交換は無事終了して整流管の動作もOKとなった。人体の手術で言えば心臓移植手術のようなものである。その拒否反応が出たわけではないが受信した感じがどうも変である。ダイヤルをどこに回してもピーピーと高い音が混ざっている。どうもどこかで発振しているようだ。
色々回路を追っかけてコンデンサなどを交換してみるが症状は変わらない。多少電源電圧が高くなった感じもするのでその影響かもしれぬ。念のため真空管を交換してみる。まずはシールドされている検波増幅管6AV6。これでは変化なし。次は中間周波増幅管6BA6。これを6BD6に交換してみると発振はぴたりと止まった。原因はよくわからないが6BA6の増幅度が高すぎるのかもしれぬ。とりあえずこれでIFTなどの再調整をして電気系の調整を終える予定。残る作業はキャビネットの塗装だけである。
| [3120] 田舎暮らしは楽しかばい・090702 投稿者:oomaguro 202.219.16.67 投稿日:2009/07/02(Thu) 22:25 |
きょうは半夏生(はんげしょう)とか。朝からさかんに気象予報士らがラヂオで案内していた。おっちゃんには聞きなれない言葉であった。二四節季のひとつというような説明もあったように思ったが調べてみると正確には二四節季の一つではなくそれを補完する雑節とか。八十八夜などと同じように農業では一つの目安となっていたようだ。
しかし現代の農業ではこの節季というものをあまり大事にしてはいない。農業の現場からはほとんど忘れ去られているこの節季も一部の食習慣だけはしっかり広がっているようだ。節分どきのコンビニでも売られる太巻きもそうだがきょうの半夏生では関西ではタコを食らうとか。そこで我家でも夕食にはタコが用意された。この風習、土用のウナギと同様、そのうちメディアの力で全国に広がっていくかもしれないね。恐ろしいことだが・・・。
梅雨の中休みにやる野良仕事は草とのたたかいを置いて他にはない。きょうはカボチャの周囲の草を取り除き、さらには収穫間近いエダマメの畝を覆っていた草を抜く。作物の根元に近いところでは鍬を使うわけにもいかずすべて手作業。夏の野菜づくりはやおいかんのである。ヒヨコが誕生してはや三週間。生まれたすぐのヒヨコ達は本当に小さく、例えて言うと博多の銘菓・ひよこのような大きさだったが、最近みるみるうちに大きくなってきた。体を覆うのは産毛からちゃんとした羽毛に変わりつつある。翼には一人前に羽根が生え尾っぽの先もとんがってきた。短かった首がひょろっと長くなって全体の体型が少しスマートに感じられるようになったが脚はしっかりしてもうひ弱さはない。
最初は親鳥とは別にやっていた餌も近頃は一緒に与えている。ヒヨコは小さなものを選んで、親鳥は大きなものから食べるので奪い合いにはならないものである。餌を調合するときは大きなものばかりではなく小さな粒の餌をちゃんと混ぜておくのが肝心なところ。コガネムシの幼虫ならけっこう大きなものを呑み込めるヒヨコ達もトウモロコシの粒くらい大きいとまだ避けるようである。
さて梅を漬け込んで二週間。そろそろ赤ジソが大きくなって来たのでシソを準備することにした。裏の畑から大きなシソの株を三本引っこ抜き葉っぱを水で洗ってしばらく乾かし塩でぐいぐい揉む。出てきた灰汁を二回ほど棄て梅酢を加えると鮮やかな赤に染まった。
これを漬け込んだ梅と一緒にするのだが塩漬していた梅がちょっとまずいことになっていた。重石の下に敷いていた中ブタが甕と相性が悪く途中でつかえて水が完全に上がっていなかった。そのせいで一番上の梅にはびっしりとカビが生えていた。全部棄てるのも惜しいのでカビが生えた梅だけ棄てたのだが梅酢自体は少し濁ってしまったようである。今年はちょっと確認を怠ったばかりにあまりいい梅干にはなりそうにもないなあ・・・。
| [3119] 田舎暮らしは楽しかばい・090701 投稿者:oomaguro 220.146.88.89 投稿日:2009/07/01(Wed) 22:18 |
梅雨前線が九州の北に留まっているタイミングで水道清掃日が巡ってきた。いいタイミングである。ただしゆっくりしていると梅雨前線が南下してきて大雨に見舞われそう。そこはHさんも心得ていて七時前には迎えにきてくれた。日ごろの行いがいいのか雨が落ちてくる前に山を下りることができた。
神社の清掃でちょっとしたアクシデント。おっちゃんが竹箒で境内を掃いている間にいつもHさんは近くの榊を切って入れ替えているのだが、榊の枝を切ろうとしたときに突然一匹の蜂に手の甲を刺されてしまった。手を伸ばした近くにたまたま蜂が巣を作っていたのだ。さほど大きな蜂ではなかったので大事には至らなかったがそれでもHさんの手の甲は赤く腫れ上がっていた。まあ山の中ではいろいろある。
雨が降り出す前にきょうも畑を見て回る。まだ半日しか経たないのにスイカが目に見えて大きくなっていた。一株に一個とするために他の小さな実を摘果する。これは毎日眺めるのがますます楽しみになってきた。下の畑のトマトもまずまず元気。大雨と風に備えて支柱にしっかり縛り付けておく。そして早くもゴマが花をつけ始めた。きょうの収穫はナス、ピーマン、チンゲンサイ、インゲンマメ。残念だがきょうでインゲンマメは終わりのようだ。
九時を過ぎた頃から雨が落ち始める。まだ本降りにはなるまいと思っていたらいきなりどどーっと降ってきた。気になっていたのは雨樋の様子。きのう雨樋の詰まりを直したのだが果たして首尾はどうだろうか。しばらく眺めていたが昨日のような激しい雨でも今度は内側に水が落ちることはなくなんとか不具合は解消されたようである。けっこう強い雨なので外の様子を気にしつつラヂオの修理を再開する。キャビネットの補修はほぼ終わり、表面のニスを剥いで残すは塗装のみ。これは天気のいいときがよかろうと電気系の修理に戻る。
今のままでもとりあえず受信しているのだが問題は電源トランスをどうするか。部品を収納している古い箪笥の引出を開けて適当なものがないか捜してみる。するとまだ福岡に居た頃に手に入れていたキャビネットのない剥き出しのシャーシに目が止まった。ST管を使った五球スーパーのセットだが電源トランスの大きさがちょうど良さそうである。
裏を見ると5V巻線もちゃんとあってなんとか使えるかもしれない。ただし問題は取り付け方法。ほぼ同じ大きさとはいいながらこっちのほうが若干大きそう。取付ビスの穴の位置と四角い切り欠きをヤスリで大きくする必要がありそうだ。
ラヂオ少年時代は毎日のようにアルミシャーシにヤスリで立ち向かって手にマメを作っていたおっちゃんである。この程度の加工ならお手のものだ。しかし今回削るのは鉄のフレーム。薄いとはいえ鉄板なのでちょっとてこずる相手である。それでも一時間ほどで切り欠きを広げ穴をずらすことに成功。取付が終わればあとはそう難しくない。十箇所ばかりのハンダつけをやれば交換終了である。配線の接続まで終わったが電源の交換なので慎重を期してチェックは明日に回すことにした。
さてきょうはおっちゃんの誕生日。58歳になる。アラウンド還暦、略してアラカンという領域に入った。一般の人よりも早く仕事をリタイヤしたので気分的にはすでに還暦を過ぎている気もするのだが視力と記憶力を除けば体力的には少し若返っているかもしれない。だからというのではないが誕生日とはいえ特段の感慨はないなあ・・・。
| [3118] 田舎暮らしは楽しかばい・090630 投稿者:oomaguro 202.219.159.137 投稿日:2009/06/30(Tue) 21:22 |
雨のせいでもないのだろうがきのう、きょうと二日連続でネズミが捕まった。いずれも台所のレンジの下。台所の戸はこのところ夜は締め切っていて、ネズミが外から侵入できるような穴も開いていないことからいったいどこから入ってくるのか不思議でならない。まさか台所のどこかで棲みついているはずもなく不思議という以上にいささかぞっとしている。
雨は昨晩から降り続いていたが夜明け過ぎから次第に雨脚が強まってきた。ラヂオの情報では熊本の鹿本・菊池方面に早くも大雨洪水警報が発令されていた。梅雨前線は徐々に南へ下がり天草,宇城方面にも警報が出る。そのときまさに我家周辺はバケツを引っくり返したような雨に見舞われていた。
庭には瞬く間に水が溜まっていつものように湖状態。そして雨樋の一箇所では妙な方向に排水が飛び散っているのが見えた。そこはおっちゃんの作業工房にしている仏間に面したところにあたる。ちょうど二階の大屋根を流れた水が雨樋を通って合流する地点で水が噴出しているのだった。四方八方に激しく散っているので軒下の垂木にも軒先の構造材にもたっぷり水がかかっていた。これは家の赤信号。雨が上がったら一番に点検しなければなるまい。
雨樋に何かが詰まっているのは間違いない。そしてこの雨樋を詰まらせた犯人はスズメ以外にはいないことを知っている。春先からおっちゃんちの牛小屋にも母屋にもスズメが営巣し、またときどきは雨樋の中に藁のような巣の材料を運んできているスズメを見ることが多かったからだ。一度詰まった藁屑を取り除いたことがあったのだがまだどこかに残っていたのだろう。
昼前、一旦小降りになった頃合を見計らってハシゴをかける。慎重に上って排水が噴き出している箇所を点検すると、二階の大屋根から導水する樋の出口にたっぷりと藁が詰まっていた。出口が塞がれていたためにとんでもない方向に水を撒き散らしていたということなのだろう。これで一件落着。昼過ぎ、雨が上がる。再び梅雨前線が北上したらしい。この中休みを利用して畑を見まわる。下の畑のトマトはどの株にもしっかりとした実が太りつつある。ただ心配なのは長雨。この辺の農家では必ずトマトにはビニールの覆いを施してある。トマトがレインコートを被っているようなものでこれがこの辺りの常識らしい。
表の畑では一株のスイカにやっと実が付いた。縞模様も確認できるようになってあとは太るのを待つだけ。芽が出たすぐにウリハムシにやられ、定植してからは根切り虫に蔓を切られて満身創痍のスイカだったがやっとここまできたか。このスイカの苦労を知っているだけにこの実を見ると感慨深いものがあるなあ・・・。
自宅の野菜が美味しいのも単に新鮮だからということだけではないだろう。泥にまみれ、汗を掻き、子供を育てるように見守ってきた思い入れという要素は少なくない。小さくても形が悪くても虫に食われていても自分で作ったという自負が味を深いものにしている。そんな毎日の食卓がたまらなく待ち遠しい。
| [3117] 田舎暮らしは楽しかばい・090629 投稿者:oomaguro 202.219.16.53 投稿日:2009/06/29(Mon) 22:01 |
一昨日、コッコの運動場の網を補修してもう大丈夫と思っていたらまたまたカラスがするりと網を抜けて運動場に下り立った。今朝の彼はカビの生えたチーズを狙っていたのだ。全体の半分ほどを急いで咥えて飛び立つ。またもや網をするりと抜けた。網にはどこにも隙間はないのだがどうも海苔網程度の網の目ならば翼を畳んだ状態ではするっと抜けてしまうことがわかった。
これは意外な光景だった。カラスは狭い場所をすり抜ける術を心得ているのだ。確かに考えてみればはばたく必要がなければけっこう狭い穴を潜り抜けられるくらいにはスマートなのである。そこで応急対策。網の上に糸を張ることにした。トウモロコシの畑にも種をまいた後に糸を張るがそれと同じ理屈。糸が邪魔になってうまく体をコントロールすることができないはずだと考えた。
これでカラスの侵入を防ぐことができるかどうかはしばらく見ていないと分からない。しかしカラスのことだから必ずやまた新たな対策が必要となりそうな嫌な予感がする。
朝から風が強い日だった。やがて雨も降り出す気配がする。一日ラヂオのキャビネットを修理して過ごそうと考えていたのだが、いつものように連れ合いの提案。こんな風の強い日の荒れた海を見てみたいという。いつになくロマンティックである。しぶきのかかるような波が押し寄せる海岸に行ってみたいというのだが、さてそんな海岸がどこにあるだろう。
不知火海や有明海では台風でもない限りそんな高波は望めないなと思いながら車は一路宇土半島を突っ走る。左手には潮の引いた不知火海。大した波はないだろうと思っていたら意外に下界は風がすごかった。大雨の後の海は茶色に濁り波は消波ブロックに当っていた。もっとすごい光景を眺めようと天草五橋を渡って松島にたどり着く。
しかしここは風裏でほとんど波がない。風は南寄り。ここから先天草上島を巡るなら松島港の先から左に折れて不知火海沿いを走るのが少しはよさそうだ。自然と国道266号線を南下する形となる。おっちゃんはその昔この道を少なからず通ったことがある。もう30年近く昔のことになるがしばしばこの道を通って釣りに通っていたことを思い出す。
釣りと言っても船から竿を出すキス釣りが主だった。そのころの道は海岸線に沿った狭い道ばかりだったがきょう走ってみるとずいぶん道路が整備されているのが見て取れる。阿村、姫戸、竜ヶ岳、樋の島と懐かしい集落を抜ける。ところどころ立派なトンネルがバイパス道路に貫通している。これらの集落は昔は小さな町に分かれていたがいまは上天草市という大きな行政区分で括られている。竜ヶ岳から倉岳に至る道はいまだ山越えの狭い道のままだった。天草は島といいながら相当に山深く険しい道も多い。そういうこともあって行政区分はここから天草市となる。同じ天草上島でありながら異なった市となっているというのは興味深い。
そしてこの倉岳に日本一大きなえびず像があるというのは初めて知った。これは寄ってみなければなるまい。高さは台座を含めて十メートル。建造されたのは二十年も前になる。しかしこれだけの大きさがあるのにこの像の存在はちっとも知られていないようだ。どうもこの天草上島の南側というのは一般の観光コースからは外れた形になっているのだろう。それだけにおっちゃんたちにとっては静かに走れるいい散策コースではある。
ちょうどこのエビス像の横に飲食店があってここで昼食を摂るタイミングとなった。昼食時のメニューはバイキング。並んだ惣菜を見るとどれもこれもシモンだらけ。シモンというのはブラジル原産の白いサツマイモだという。これも倉岳が売り出している名物だというがこれも初見聞。熊本でもまだまだ知らない所が多いのである。
帰り道。宇土半島を走っているとさながら台風。朝よりも風雨ともに強まって海は大荒れ。この海岸線はその昔台風接近時に高潮の被害を受けてかなりの犠牲者が出たところ。いつもは穏やかな遠浅の潟の風景が広がる場所がこんなにも荒々しく変身することを肌身で感じた瞬間だった。
| [3116] 田舎暮らしは楽しかばい・090628 投稿者:oomaguro 202.219.166.121 投稿日:2009/06/28(Sun) 22:08 |
床の中では雨の中で井手切り(用水路の草刈)をやらねばならぬと覚悟していたのだが、意外や意外、雨が落ちるどころか薄日も差す朝となった。梅雨どきの天気予報はよく外れるがきょうはいい方に外れてくれた。
県道を軽トラックが何台か通ったのを確認して六時過ぎに家を出る。集合時間はあってなきがごときもの。いまでは皆が動き始めた頃が集合の合図と心得る。柏川集落の入口に車を止めて長い草刈鎌を担いで山へ向かう。
一昨年に水害で流された家の跡地はすっかり平たく均され災害の爪痕という感じは薄くなってきている。全半壊した二軒の家は他の土地で家を建て直してるという。やはり氾濫した川の傍では安心して住めないと思ってのことだろう。
井手切り自体はあっけないほど早く終わる。あまり刈るような草もなくむしろ足腰の鍛錬を兼ねて用水路の点検に来たようなもの。年に二回しか来ない用水路、次は来年の春だ。ところで今年から作業の後に配られる「参加賞」の内容が変わった。これまではパンとサイダーのような甘味飲料だったのだが、なんと飲み物が缶ビールになったのである。区長が変わったことでの変更なのだろうがめったにビールを呑まなくなったおっちゃんにとっては貴重な飲料。喉から手が出るほどに欲しくなったときに嬉々として冷蔵庫を開けられる日を待つことにしよう。
来客があったのは九時過ぎのこと。松橋町に住む50代の夫婦である。奥さんは一度わが家に来たことがあるのだがきょうはパートナーにおっちゃんたちの暮らしぶりを見せたいという意図があったようである。この夫婦も定年後の生活をそろそろ具体的に考えようとしているようで、天草にある古い実家を活用することを考えているようだ。実現はまだ先のようだが、土間を復元し、そこにおっちゃんが作ったパン焼き用石窯を作るのが漠然とした目標のようである。
子供が親の手を離れ二人だけの暮らしになってから初めてどういう生活をしたいかを考えるのではなく、少なくとも子供が巣立つ数年前から夫婦で共通の目標を持って先々のイメージを描くことは現在の暮らしを有意義にすることにもなるのは間違いない。その点でおっちゃんたちの生活が参考になるのならこれに過ぎることはない。さてこの前から修理中のラヂオ。キャビネットの補修と並行して電気系のチェックをすすめている。電源コードが切られていたのはあまり珍しくはないので心配はしなかったのだがフューズの代わりに銅線が巻き付けられていたのには少々不安を覚えた。最低一回はフューズが切れたことを意味するからだ。
新しい電源コードと交換し、部品の外観チェックを終えると電源スイッチを入れてみる。すぐにパイロットランプが点灯し切れる様子はない。しばらくすると何か音が出るだろうという予測ができるほど順調な滑り出しだったが30秒経ってもうんともすんとも言わない。真空管のヒーターを見てみると整流管だけが点いていないようである。念のため触ってみても冷たいままだった。
こりゃ真空管のヒーターが切れているのだろうと思ってテスターでピンを当ってみると導通があるではないか。とするとソケットの接触不良か、配線が切れているのか、電源トランスの巻き線が切れているのか・・・。調べてみるとどうも原因は予測した中の最悪の三番目。電源トランスの巻き線が切れているというのは初めての経験である。
さてどう対処するか。とりあえずシリコンダイオードと抵抗をシリーズにつなぎ簡単な代用真空管を作ってつないでみる。するとちょっと発振気味だがちゃんと受信することが分かった。これで動作することはするのだが修理としてこれで良しとするかどうか悩ましい。単に音が出るようにするだけなら簡単なことだがいかにオリジナルに近い形に復元できるかというテーマからするとこれでは物足りない。しかし電源トランスを交換するというのは想像以上に大変。第一交換できるような電源トランスが見つかるかどうか怪しい。ま、しばらく時間をかけて考えてみよう。
| [3115] 田舎暮らしは楽しかばい・090627 投稿者:oomaguro 202.219.165.19 投稿日:2009/06/27(Sat) 21:24 |
夜が明けたばかりのひととき、縁側に座って空模様を眺める。薄い雲が天空を覆ってはいるが天気予報を勘案しても午前中は雨は落ちてこない気配だ。野菜の植え付け予定はあるがそうあわててやることもあるまい。ゆっくり夜明けの紅茶を呑む。
五時過ぎ、バス停下のじっさまがきょうも犬を連れて散歩に出ていく。数年前から脚を悪くしているのだがここのところ手押し車を支えにして朝の散歩をやっていると聞く。しばらく散歩に行けなかった飼い犬のゲンちゃんも最近は朝の散歩を楽しみにしているようだ。
視界の端でなにやら黒いものが動いた。目を転ずるとコッコの運動場の上にカラスが止まったところだった。運動場には毎日野菜屑を棄てているのでカラスにとっては餌の宝庫。これまでもなんとかして運動場の中に下りられないかたびたび来ては諦めて帰っていくのを見ていた。おっちゃんは運動場を覆うように網を張っているのでカラスは入って来れないはずだった。
ところがである。身を翻したカラスはするりと網を抜けたように見えた。そしてまさしく運動場に下り立って生ゴミを啄ばんでいるのである。おっちゃんが縁側の窓を開けるとすばやく網を通り抜けて飛び去っていった。ちょっとわが目を疑ったが十分後にはまた運動場の中に入りこんできたカラスを目撃したのである。
この時間はまだ小屋の扉は閉めたままなのでヒヨコが襲われることはないが何時でもカラスが入って来れるとなれば大変だ。腹が減ったカラスなら小さなヒヨコなど簡単に咥えて飛んでいくことだろう。しかし、それにしてもなぜ小さな網の目をカラスは通りぬけられたのか・・・。運動場の網を点検して合点がいった。横に張った網と天井の網をつなぐポイントの紐が切れていつのまにか大きく隙間が開いていたのだった。もし網同士をつなぎとめていた荷造り用のビニル紐を切ったのがカラスだと言われても驚くには当らない。カラスはときどき網の上に止まって構造を確かめ弱点を見出し少しずつ紐を突ついて切っていったのだろう。カラスにはそれくらい智恵がある。それはともかく雛が襲われる前に網の破れを発見できてよかった。朝早く起きて運動場が見える位置に座っていなければ分からなかったかもしれない。早起きは大事だねえ・・・。
運動場の安全を確保して下の畑に入る。きょうはキュウリとサツマイモの苗の植え付けをやる。キュウリは六株。サツマイモは30本余り。サツマイモは植え付けたすぐは本当にこれで大丈夫なのかと思うほど葉っぱがしおれて半分死んでいるように見えるのだが一週間ほど経つとしっかり根付いた感じになり、そしていつのまにか蔓を伸ばし葉を繁らせる逞しい奴だ。
昼過ぎには降ってくると思っていたので植え付けた後に水を蒔かなかったのだが、期待して待っているとなかなか降らないのが雨。夕方五時になってもまだ降ってこない。こりゃ水をやらなかったのが致命傷にならなければいいがと気を揉んでいたら、六時過ぎ、やっと音を立てて雨が落ちてきた。サツマイモにとっての命の水。今年もいい芋が獲れそうな予感がするぞ。
| [3114] 田舎暮らしは楽しかばい・090626 投稿者:oomaguro 220.146.87.111 投稿日:2009/06/26(Fri) 21:54 |
今朝も裏の畑の草取り。昨日中断していたところから再開する。畑の中というよりもおっちゃんが草取り鍬をふるっているのは里道。すぐ横に我家の下水が流れる溝があるのでここの浚渫も兼ねて行っている。年に三度か四度はやらないとすぐに淀みができてしまうので欠かせない作業だ。
この時期、溝を覆ってしまうのはその名の通りミゾソバ。ソバに似ている茎と葉だが水の流れるところに根を張ってしまうので瞬く間に溝を覆ってしまうわけである。一時間ほどで溝浚えを完了。草がなくなった里道とともにすっきりとした畑の際となった。これだけでずいぶんむさ苦しさが薄らぐものだ。
さて梅雨の再開は明日からとか。明日の午前中に植付をする予定でキュウリの畝を準備しておこう。最初に植えたキュウリがやっと収穫ができるようになったものの夏場を通じてキュウリを切らさないようにするためには次の株を準備しておくのが必要なのだ。先日からポットで育てていた苗がそろそろ本葉を出しそうな気配なので植え付けてもいい頃だろうと考えた。
もうひとつ、明日の午前中に植え付ける作物がある。それはサツマイモ。前住のじっさまが畑に植えた残りの蔓を持ってきてくれたので急遽それを植え付けることにする。我家の畑でも蔓を育てているところなのだがこれはもう少しかかりそう。ということで一部先行してじっさまからもらった蔓を植えることにした。
畑の準備ができたところで今度はコッコのために餌となる虫を探してやる。コッコ一家は天気がいいので運動場で餌探し。そこに30匹あまりのコガネムシの幼虫を放りこむ。ヒヨコもこの虫は大好物。親鳥に負けじと一斉に虫に食いつく。なかで一羽のヒヨコの行動はとても面白い。一匹の大きめの虫を咥えるとわざわざ離れたところに行ってそこで呑み込む。それから大急ぎで戻ってまた一匹咥えて走り去る。親鳥や他の二匹のヒヨコに比べて効率の悪い食べ方のようだが、これが彼なりの生き方の知恵なのだろう。ずっと未来には彼の子孫だけが生存競争に勝って生き残っているかもしれない。
コッコたちには虫はまたとないご馳走。これを見ていた連れ合いもたまには人間様もご馳走を食いたいねとのたまう。おっちゃんとしては毎日新鮮な野菜を豊富に食えているのでこれが何物にも代え難いご馳走だと思っているのだが、まあときどきは外食でもしたいというのは本音としては分かるのである。そこで甲佐町の中華料理店まででかけることにした。今日はおちかラーメンよりも餃子のある中華料理店がよかったようである。昼寝の後、今回修理するラヂオに手を付ける。マツダのうぐいすシリーズの一台。ご覧のとおり見事に汚れていて1600円という安さで落札できたものである。汚れだけでなく、表面の化粧パネル合板が剥がれて惨めな状態になっている。
中身はともかくマツダ(東芝)のうぐいすシリーズというのは木で作られたキャビネットが弱いという特徴がある。これはうぐいすシリーズのラヂオを二台修理してみて分かったことだ。察するに使っている木材の乾燥が不足していたものだから反りがでていることと、当時の接着剤の品質の悪さということが原因なのだろう。このラヂオも分解してみると中から小さな木片がばらばらと落ちてきた。
これはキャビネットの補強のために隅に接着してある三角柱の形をした材。一つ残らず剥がれているということはよっぽどひどい接着剤を使っていたのだろう。今回の修理もキャビネットの修復を中心とした作業になる。今の気分は電気部品を交換する修理よりも汚れを落としたり塗装をしたりという手作業の方が心地よい。今度も梅雨どきのいい暇つぶしになりそうである。
| [3113] 田舎暮らしは楽しかばい・090625 投稿者:oomaguro 218.229.101.226 投稿日:2009/06/25(Thu) 21:56 |
土曜までは梅雨の晴れ間という予報に草むしりという厄介な作業が頭に浮かぶ。雑草は雨とともにぐんと伸びる。梅雨が明けるまで待っていては手に負えなくなることもある。だけどもきょうは外に出る予定がある。そこで朝の一時間半だけ裏の畑の草を取る。
九時になったことを連れ合いから告げられると油屋に電話を入れる。きょうはナタネが油として仕上がる予定日。取りに行ってもいいかどうか確認をとるためだ。店の返事はOK。さっそく小川町に向けて車を走らせる。十時前に工場に到着するとちょうど係の人が我家の分を準備中だった。一升瓶の中には六合の油が詰められていた。おっちゃんが今回預けたのは3.5キロのナタネ。これが一リットル強の油にしかならなかったわけだ。事前の情報から一リットル程度だろうと思ってはいたのだが一升瓶の隙間を見ると予想外に少ない感じがする。すぐ近くには一升瓶に20本というまとまった荷もあった。おっちゃんちの30倍以上。こんなにナタネを持ちこんだ人が居るのを知ってびっくり。上には上がある。
嬉しかったのは油のほかに絞った後の滓もつけてあったこと。これはいい肥料になるので、もし付けてくれなければこっちから頼んで貰って帰りたいくらいのものだった。袋の中に入っていた滓は完全に乾燥状態でさらさら。たぶんごま油の滓も一緒になっているのだろう、すごくいい匂いもする。このままコッコの餌にできそうな感じもしたが、これを水で溶きしばらく発酵させて肥料にする予定。
さて出来立ての油だ。色んなところから集まったナタネが混ざっているのでもはや我家の畑で作られたものとは言えないのだが、たぶんここに持ち込んで油を絞ってもらおうという人々は自然志向のはず。農薬などは使っていないと信じたい。もともとナタネは春先に種を結ぶので虫は付き難い作物。薬は必要ないはずだ。
この油を使った料理と言えばやはり天婦羅ということになろうか。夕食は自然とこの純粋ナタネ油たっぷりで揚げた野菜の天婦羅に決まる。揚げネタは90パーセント我家の畑で採れたもの。ピーマン、ナス、ニンジン、インゲンマメはもぎたて。保存がうまくいった冬越しのサツマイモも一緒に揚げる。きょうの素材の中では唯一ゴボウだけが買ったもの。野菜以外、肉や魚はなし。しかし揚げたての野菜に優るものはない。
さて夕食後、暮れなずむ西の空を眺めながら涼んでいると、遠くからヒグラシの鳴き声が聞こえたような気がした。最盛期のときのように合唱ではなく、しかもワンコーラスだけ。だから本当にヒグラシなのかどうか確信がない。しかし数分後にもう一度カナカナカナ・・・と響く。もう間違いない。この夏のヒグラシの最初の一匹が鳴いているのだ。暑くても気分的に涼しくしてくれるヒグラシ。例えていえばこいつは精神的なクーラーだなあ・・・。
| [3112] 田舎暮らしは楽しかばい・090624 投稿者:oomaguro 220.145.53.242 投稿日:2009/06/24(Wed) 22:12 |
典型的な梅雨の晴れ間というのだろう、朝からすっきりとした青空となった。きのうは一日雨のおかげで大風の後始末ができなかったのでさっそく着替えて下の畑に入る。ひどいのはトウモロコシなのだがトマトも相当に風に揺さぶられて倒れかけている株もいくつかある。まずはトマトを支柱にしっかり固定していく。幸い茎が折れているものは一つも無く収穫には影響ないだろう。
さて問題のトウモロコシ。ちゃんと立ってるのは七本のみ。50本ほどはあったと思うので影響を受けなかったのは七分の一。しかも残っているのは丈が低くどちらかというと発育不良の株ばかり。たまたま背が低かったので風の影響を受け難かったということである。
倒れているものの中にはあきらかに茎が折れているものがあってこれは諦めざるをえない。しかしほとんどの株は起こすことができれば根っ子が浮いているわけではないので再生する可能性はあると見た。トウモロコシを立てる方法は杭を何本か打ち間に紐を張ってそこに倒れた株を立てかけるというもの。
ところが優しく扱ったにもかかわらず4〜5本は作業中に茎の途中から折れてしまった。背が高い割に茎が細いのでちょっとした力が加わっても折れてしまう脆い奴が多かった。背丈ばかりが伸びて茎が細いというのは肥料が偏っているのかねえ・・・。
とりあえず全部起こしたが結果的に茎が折れたものは10本ばかり。残りは30数本。自立できるものはあまりない。こんな状態でどの程度が実をつけてくれるやら。まあ、あまり期待しないほうがいいかもしれないのだが・・・。
畑から引き上げてくるとコッコたちは一家で運動場に出てきていた。天気がいいのできょうは運動場の地面を掘り返して餌探しである。おっちゃんはしばしヒヨコ達の愛らしさに見とれてしまう。母親が地面を蹴散らしたところを餌がないかしきりに突ついて回る仕草が可愛い。まるでトラクターの後ろに続くアマサギの群れのようである。
しばらく運動場にはコッコが入っていなかったので草が伸び放題。なかでもナタネの芽が無数に出ている。ここにナタネの選別後のゴミを放り込んだものだから混じっていた種が一斉に芽吹いたのだろう。そしてこのナタネの葉にはいまモンシロチョウの幼虫がたくさんついている。これを母鳥が嘴で捕えてヒヨコの目の前にぽとんと落とすとヒヨコは必死で青虫と取っ組む。虫とはいっても二センチほどの長さがあるのだが驚くほどすんなりと呑みこんでしまった。実に小さなヒヨコなのだがおっちゃんは毎日元気を与えてもらっている。修理机に乗る次のラヂオは決めたのだがそれに手を付ける前にある測定器の動作を確認する。それはこの前オークションで手に入れたテストオッシレーター。ラヂオを調整するときの試験信号発生器である。
外観からしてとても古く、中を見ても古いST管を使ったものなので作られてから50数年は経っているだろう。おそらくおっちゃんとそう変わらない年齢だろうと思われる。あまりに古い物なので電源を入れる前に配線の点検。図面もないので配線を追いながら回路図を起こす。高周波発振を担うのは6C6という真空管。変調用信号発生は76。整流管は12Fである。
回路は実にシンプル。しかし測定器メーカーの手になるものなので部品はとてもしっかりしたものだ。ダイヤル、バリコン、周波数帯切替えスイッチなどは一般のラヂオに使われているものと比べても格段にしっかりとして高級感がある。
電源を入れスイッチをAMラヂオの周波数帯に合わせてダイヤルを回していくと受信しているラヂオの番組が発信機からの信号でマスクされることを確認できた。どうやらちゃんと動作しているようである。部品交換せずともこのまま使えそうなのでパネル面の汚れを落としてこれからラヂオの調整に活躍してもらうことにしよう。しかし昔の製品は実にしっかりしているものだ。ひとつ一つ手作りで当時の人は本当にいい仕事をしているねえ・・・。
| [3111] 田舎暮らしは楽しかばい・090623 投稿者:oomaguro 202.219.167.9 投稿日:2009/06/23(Tue) 21:38 |
やっと梅雨らしい雨の一日となった。あまり風もなくしとしとと降る長雨。こうでなくっちゃ野菜も喜ばないし山も潤わない。というわけで昨日の強い風は止んだのだが、強い雨も重なって大事な野菜に被害が出ていた。
まず表の畑。アスパラの支柱が一本倒れて茎もすべて倒れて危ぶんだのだが起こしてやるとなんとか元に戻った。しかしその横にある山クラゲは根元から折れてしまっていて回復は不可能。もう少しのところで花が咲くところだったので初めての花を見る楽しみがなくなった。そして下の畑。ここは大変なことになっていた。二メートルほどにも背丈が高くなり雄花が出始めていた最初に植えたトウモロコシの一群がほとんど倒れていたのだ。近寄って詳細をながめると、根元近くでぼっきり折れてしまっているものも多い。寝てしまっているだけなら優しく起こしてやればなんとかなるのだろうが折れてしまったものはなんともならない。せっかくここまで順調に育っていたのにがっくりである。
他所の畑を見るとやはりトウモロコシはかなり倒れていた。しかし我家のトウモロコシほどひどくはない。かなり密集して植えてあるので完全に寝てしまうまでには至っていないようだ。その点でおっちゃんのトウモロコシは植え方に問題があったのか根の張り方が弱かったのかもしれない。
とにかくひと月後にはコッコの餌を自給できるようになるかもしれないと思っていたのでこれは大きな誤算。まだ雨が降り続いているので詳しく根元を見ないと何とも言えないができるだけ起こしてやって半分くらいは復活させたいと思っているのだがさてどうなるか・・・。午前中は作業部屋でラヂオの修理。仕上げとして木を彫り上げて作ったツマミに色を塗る。ベースの色は塗り終わっていて最後に残ったのは真鍮の感じを出す色付け。これに市販の金色のペイントを使うとどうも真鍮らしく見えないことが経験的に分かっているのできょうは一工夫をした。
実際に真鍮の削り粉をペイントに混ぜてみたのだ。真鍮の丸棒をヤスリで削り、出てきた粉を使ってみる。金のペイントはいつまでたっても金ぴかのままであるが真鍮の粉を混ぜた奴は適当に錆びた感じが出ていいんじゃなかろうかと思ったのだ。が、そうでもないかな・・・。
すべてが終わって修理完成写真を撮る。このラヂオの修理を始めた時にはプラスチックのケースが痛々しかったが塗装をし直してずいぶん見やすくなった。ツマミもオリジナルのものが一個しかなかったのだがツマミを二個自作して見かけはずいぶんよくなった。外見だけでなく多少は調整して受信感度もずいぶんよくなってはいる。これで今年になって四台目の修理が完了。さて次はどれに手を付けようか・・・。
| [3110] 田舎暮らしは楽しかばい・090622 投稿者:oomaguro 211.133.81.10 投稿日:2009/06/22(Mon) 21:48 |
多少の大雨でも六月の雨というのはしとしとと長く降るようなイメージがあるけれどもきょうの空模様はちょっと異常。梅雨前線が下りてきて降り出す雨というよりは低気圧の通過に伴う嵐である。午前中は青空も見えて一方で黒い雲は西から東に速く流れ、ぎらぎらと太陽が照り付けると思いきやいきなり大粒の雨がばらばらっと降ってくる変わり身の早い天気。夕方まではこれの繰り返し。降るなら降るでもう少しちゃんと降らんかい、とイライラするような空模様だった。
四時を過ぎた頃からちょうど台風襲来の前兆のようにだんだん風が強まってくる。雨よりもまずは風に備えなければならなくなって急ぎ葦簾を片付ける。そして日が落ちるのを待っていたかのように雨脚がどっと強まり今はさながら台風のような荒れ模様となった。窓を締め切った部屋は異常に蒸し暑い。やはり何か今年の梅雨は変である。
野良仕事は一段落なのできょうは朝からラヂオの組み立てに入る。四月からキャビネットの補修やツマミづくりに時間をかけていたラヂオがようやく修理完了の見込みが立ったのでシャーシをキャビネットの中に納めることにした。とりあえず残る作業はツマミの塗装だけ。プラスチックケースの割れや欠けについてはあまり気にならない程度にまで修復できたが、ツマミの仕上がり具合はいま一つ。時間をかけた割にはあまり充実感がない修理だったなあ・・・。昼過ぎ、コッコの小屋を眺めると珍しくオスとメスが運動場に出ているのが見えた。卵を抱き始めてからはメスが運動場にでてくることはめったになかったことだ。そしてメスが居るということはヒヨコもそこに居るはずだった。ということは運動場を仕切る石の土台を早くもヒヨコ達はクリアしたということか・・・。
運動場には期待どおり親子五匹の姿があった。きのうまで石の土台を乗り越えられなかった二匹のヒヨコもたった一日でこの障壁をクリアしてしまったわけだ。親と一緒にさかんに地面をつついて餌を探している。あまりの愛らしさに連れ合いがパンをちぎって与えると、親鳥よりも早く咥え、それを他のヒヨコに横取りされまいと一目散に走って逃げる。子供のくせになんともまあ逞しい奴だこと。
しかしながら真弓ちゃんの食欲にもびっくりさせられる。ヒヨコ達にはウオマサさんからもらったヒヨコ専用の餌を与えているのだが、真弓ちゃんはこの餌にもがつがつと反応する。親鳥用にはちゃんと別にやっているのにそれを差し置いてまずヒヨコの餌を突つくのである。まあヒヨコ達は親の真似をするからヒヨコに餌の存在を教えているのかもしれないが半分以上はたぶん真弓ちゃんが食べてしまっているような気がするねえ。
それに比べるとオスの方はなんでも控え目である。餌を与えたすぐは真弓ちゃんとヒヨコ達が夢中であさっているのだがオスはそれを横で眺めながらときどきこぼれてくる餌を啄ばむ程度。そんなものでよく大きな体を維持できているものだと不思議に思うのだが、真弓ちゃんとヒヨコが昼寝をしているときにしっかり食べているんだろうね、たぶん・・・。
| [3109] 田舎暮らしは楽しかばい・090621 投稿者:oomaguro 202.219.163.211 投稿日:2009/06/21(Sun) 23:03 |
雨が降り出したらいつでも野良仕事を中断するつもりではじめたのだが結局、夜になっても雨模様にはならず。天気予報は弱くてもお湿り程度は降ると言っていたのでこれにはがっかり。どんより曇った一日は蒸し暑さだけが印象に残ることになった。
雨を期待して畑に入ったのは大豆の種を蒔こうと思い立ったからだ。昨日買物で甲佐町まで下りた時に青々としたダイズの芽が出ているのをみつけて種の蒔きどきに気づいたのである。ダイズを栽培するのは初めてのこと。といっても味噌や豆腐を作るために大量に作るのではない。
実はダイズはコッコの餌として栽培しようと思っているのである。現在コッコの餌としているのはトウモロコシとダイズを中心にソバ、コメヌカなどを補助的に与えている。トウモロコシはまだ実をとるまでには至っていないがゆくゆくは我家の畑で採れたものを与えようと思っている。
トウモロコシは生でも乾燥させたものでもよく食うのだがダイズの乾燥させたものは固くて丸のままでは食べないのだ。最初は石臼で挽いて細かく砕いてやっていたわけだが結構面倒なものだからいまではダイズを煮て柔らかくして与えている。まあこの方が豆の分量は四倍くらいに増えるからコッコも満腹感が得られると思うわけだ。
さてヒヨコが生まれてあっという間に十日経った。母鳥が卵を温めていた仕切りの中に居たのはわずか三日。そして一週間を経過した頃から小屋の中では飽き足らなくなって扉の下の仕切りを乗り越えて運動場の手前まで出てくるようになった。この仕切りの高さは二十センチほど。小屋から出る時には壁際にある石の土台をうまく伝わって出ていくことができる。
しかし一旦出てしまうと自力ではこの二十センチの仕切りは越えられなかったのである。そこでこの仕切りを越えるために薪で階段を作ってやった。これでヒヨコは親鳥の後をついて自由に小屋を出入りすることになった。きょうはその場で小さなコガネムシの幼虫を二十匹ほど投げ与えてやる。ヒヨコが大きくなろうとする時に自然界は恰好の餌を誕生させるものである。じっと見ているとヒヨコのうちの一匹は他の二匹に比べて行動力があり運動能力も高いことに気づいた。こいつだけは母親の後を付いて運動場まで苦もなく出てくるのである。運動場に出るには段差二十センチ以上もある土台石を乗り越える必要があるのだがこのおチビさんは助走をつけなくても羽ばたく仕草をして一気に上がってしまう。これ以外のヒヨコはまだそれができないのでなんだか羨ましそう。
しかし直にあとの二匹も跳躍力がつくだろう。ヒヨコの成長には毎日驚かされてばかりである。
夕方、石窯に火を入れる。久しぶりにパンを焼くのだ。これまでは寒い時にばかり火を入れていたものだから温度の上がり方に差があることをはじめて実感した。冬場は二時間ほど薪を炊き続けてようやく200度を超える温度を維持できたのだが、それと同じ感覚でやったところ少しばかり窯の温度が高くなってしまった。パンを取り出すときに温度計が250度を指示していたのにはびっくり。
というわけでパンの表面はしっかり焦げてしまっていた。きょうはこれが夕餉の主食。ちょっと食えないパンを焼いてしまったかと慌てたのだがおそるおそる口に入れてみると何時になく香ばしい。うむ、パンはしっかり焼いたほうが美味い。見かけは悪いけれども・・・。
| [3108] 田舎暮らしは楽しかばい・090620 投稿者:oomaguro 202.219.166.99 投稿日:2009/06/20(Sat) 22:09 |
外で仕事ができるのもきょうまでということで雨が降る前に家の周囲の草でも取ろうと思い立った。南側の薪小屋付近が手付かずだったものだからまずはここに除草鍬を入れる。昔ここには水道ができるまでムラの水汲み場があったらしい。たしかによく見ると二メートル四方の石組の頭が覗いている。ここに沢の水を引いて溜め、ムラの人がここまで汲みに来ていたらしい。
今は完全に埋められ水場の面影はない。しかし隅っこには大きな甕が一つ埋められている。何に使われていたのか分からないがいまは蓋をされてずっとそのままの状態だった。草を取るついでに何気なくこの蓋を取ってみたらなんと空っぽのはずの甕にはいつのまにか水がいっぱいに溜まっていた。そして大きなゲジゲジが四〜五匹驚いて逃げていくのが見えた。
ちゃんと蓋の役割をしていたはずの板が腐って水が漏れ甕の中に溜まったらしい。そして水が大好きなゲジゲジが棲みついたということだ。そういえばときどき家の中にゲジゲジが現れてびっくりすることがあったのだがこんなところに巣があれば家に遊びに来るのも不思議ではなかったようである。
とりあえず汚い水を汲み出し、中に詰まったゴミを片付ける。柄杓で水を汲みながら甕の周囲を覗くとけっこう隙間があって意外に掘り出すのも大変ではないような気もしてきた。この甕、いつかは掘り出して飾りにしてみようと考えていたので、いつのまにかこのまま掘り出してみるのもよかろうという気になっていた。甕の周囲を鍬で掘ってみると埋まっているのは瓦の欠片ばかりである。このムラに今の簡易水道が通じたのが昭和43年頃。約40年前のことである。またこの家の瓦をやり替えたのが20数年前と聞いたことがあるのでそのときにこの水汲み場が埋めたてられたのだろう。この甕はとりあえず非常用の水を溜めるためか、あるいは肥溜めとして使われたのか定かではない。
瓦を掘り出すのはそんなに大変なことではない。しかし掘り起こすに伴って周囲の壁がどんどん崩れていく。これは思ったよりも時間がかかりそうだと感じた。
それでも甕の上半身が露わになったところで甕を揺さぶってみるとなんとか動くまでになった。あまりしっかり土が固められていないのが幸いした。ただ持ち上げるのは重くてとても無理。そこで採った方法は甕を傾けて底付近に開いた隙間に少しずつ瓦を放りこんでいくやり方。つまり、底を少しずつ上げていくのである。この作業を十回ほども繰り返すと50センチくらいは持ち上がった。ここまでくれば甕を引きずり出すのはそう難しくない。
ここに至って甕の姿が初めて明らかになる。高さ1mあまり。底の直径30センチ。口は直径60センチほど。完全な円ではなくかなり歪な楕円である。もっとも太いところで直径70センチくらいはあるだろうか。立てて見たらやや不安定な感じはするが形はなかなか美しい。これを転がして水道の近くまで運ぶ。重いのでバランスを崩して割らないように慎重に転がす。せっかく掘り起こしたのに運ぶ途中で割ったら間抜けだからなあ・・・。
牛小屋横の水道で数十年の汚れを落とす。これがたとえ肥溜めとして使われていたとしてもきれいに洗えばなんら問題あるまい。匂いを嗅いでも誰も分かるはずはないのだ。いま骨董屋に並んでいる大きな甕の半分くらいは肥溜めかもしれないねえ・・・。
土を洗い流すと甕の外には垂れた茶色の釉薬が浮かび上がる。陶磁器にはとんと知識のないおっちゃんなのでいったいいつごろの物かまるで見当がつかない。しかしいい色だ。掘り上げる時に多少傷がついてしまったがまあ実用品の甕だから許してもらおう。これを四阿の前にどんと据える。安定がいいように口を下にして立てる。うむ、でっかくて存在感のある甕だ。これがあるだけでちょっと庭が引き締まったねえ・・・。
| [3107] 田舎暮らしは楽しかばい・090619 投稿者:oomaguro 202.219.166.122 投稿日:2009/06/19(Fri) 21:29 |
この日の夕方、ついに室内で30度を超えた。いや、じっとしていてもじっとり汗ばむ。これが梅雨明けの七月ならばもっともな気温なのだが六月からこんな気温というのはこっちに来てはじめての経験のような気がする。地面もからからなので日が当たると一気に温度が上がる状態になっているのが影響しているのかもしれない。
きのうはちょっとだけ天気が崩れかけたが一滴の雨も落とさずに雲が去った。きょうは朝からあっけらか〜んとした青空である。一通り水撒きをしたあとであまり気乗りはしないが茶畑に入ることにした。先日剪定バサミで枝を切ったお茶の木の根っ子を掘り上げるのである。
これまで50本以上掘り上げた経験から言うとお茶の木の根っ子はそれほど頑丈ではない。それでも油断をすると鍬を傷めてしまうので強引な作業はご法度である。タケノコのように一発で掘り上げようとせず周囲を丸く掘って横に張った根を切り、最後に中心部の根っ子を切って掘り上げるのが急がば回れの賢い方法。
ところどころでお茶の根っ子とともに出てくるのがコンニャク芋。いまがちょうど芋から芽が出始めているときにあたる。根っ子の下にあるのだからあまり大きなものはない。大きくても直径五センチほど。二年ものか三年ものである。かつては五〜六年ものの大きな芋がたくさん獲れた場所なのだが最近はすっかり小さくなってしまった。お茶の木陰がなくなるのでコンニャクにとってはさらに居心地のいいところではなくなるだろう。なお、コンニャク芋の代用地は裏の畑の隅にできつつある。ここはユズや柿の木が木陰を作っているので大きなものが育ちやすい。お茶の木のすぐ横にブルーベリーの実が熟しつつある。青くなった実はまだちらほらだが試しに熟していそうな実を口に頬張ると程よい甘さと酸っぱさが広がる。目にいいと評判のアントシアニンが多く含まれているというから老眼がすすみつつある右目が少しでもよくなるようにと思いつつ十個ほどを口に放り込んだ。
炎天下での野良仕事はこれだけ。あとは日陰に入って懸案の仕事にとりかかる。それは冬の暖房用に欠かせない豆炭づくり。薪ストーブとともに我家の暖房の主役がコタツ。そのコタツの中で燃えつづけているのが豆炭である。普通の炭と比べて火力が平均し火持ちがいいのが重宝の理由である。いつもホームセンターで購入していたのだが今年は自家製の豆炭を作ってみようかと考えた。
材料は粉炭である。これを木灰や糊と混ぜて水で練って丸めて乾かせばできあがる。その主要材料である粉炭は冬場に焼いた竹炭を使う。そのために炭を砕くのが手始めの作業である。
ところがやってみるとこれがなかなか大変。細かく割れることは割れるが粉になるまで小さく砕くのはとても時間がかかるのだ。とくにボールのような器の中で砕こうとすると器の底が安定していないので力が逃げてしまう結果になる。これはもう少し能率のいい方法を考えないとはかどらないことに気づいた。道具を選び直して再度挑戦だが、竹炭をすべて粉にするのもやおいかん仕事になりそうだなあ・・・。